警備会社にもよりますが、制服を1着しか貸し出さない所があります。そう、それはうちの警備会社なんですけどね。いくら2着目を貸して欲しいと伝えても、何らかの言い訳をして貸してくれません。私は入社してから色々な事情で5着ほど持っていますが、通常はみな1着なんです。
入れ替わりが激しいと貸し渋りが起こる
警備業界は入れ替わりが激しい業界です。
今週入社した警備員が、翌週には居なくなっているなんて事は日常茶飯事です。
そんな明日にもいなくなってしまうかもしれない人に、会社の大切な制服を何着も貸しても、最悪戻ってこないかもしれません。
今まで、退職した後もなかなか制服を返さない不届き者もいました。
そんな嫌な会社を辞めたのであれば、一刻も早く制服を返して縁を切りたいと思わないのでしょうか。
そういった人間が多いと、会社側も入社した人間に何枚も制服を貸し出しません。
まあ、それ以外の理由もあるとは思いますが、営業所の人から昔そんな話を聞いた事があります。
それでも、年数の経った隊員さんでも2着目の制服は貸し出してくれないんですけどね。
警備員の制服で悪さをする
要するに警備員の制服を中々返さないと、会社側は困るのです。
その理由の一つに
「制服を悪用される事」
です。これは警備会社の制服を利用して関係者の出入り口から侵入できるかもしれない、という事です。
警備会社や、一式揃っていないと怪しすぎて侵入する事は出来ませんが、万が一入る事が出来てしまい、犯罪にでも利用されては困るという事です。
昔その警備会社にいて、制服を返却しないと、警備会社側では犯罪を犯した者が在籍者なのか退職者なのか把握できないのです。
その為、退職者には速やかに制服の返却をさせて、制服を所持しているのは在籍者のみと把握しやすくしておきたいのです。
これは実際に制服を悪用した事件が発生しているので、どこの警備会社でも制服の返却には細かく、そして厳しいと思います。
そういう意味では、在籍者でさえも制服は複数枚貸し出し紛失されるよりは、初めから1着しか貸し出さない様にしている所もあると思います。
まあ、ウチの警備会社はこの両方を考慮して1着なのかもしれません。
制服にかかる経費が半分で済む
制服を一人1着しか貸さなければ、制服の経費も2着貸すよりも半分で済みます。
一人1着しか持っていないので、仕事で着る分しかないので紛失する事も無いですし、貸し出しや返却も1着という単純なやり取りで済みます。
これは会社にとってとても管理しやす事なのです。
しかし現場で働く警備員はとても困ります。
1着しかないので、選択しないと次の日も汗のしみ込んだ制服を着なければならない。
勤務中に着替えを必要とする状況になっても替えがない。
いくら自分の着ていた服であっても、汗の臭いのついた服は着たくないですよね。
会社が1着しか貸し出しをしてくれないと、現場の人間にとっては何一つ良い事はありません。
この警備会社はケチだ・・と言うイメージが残ります。
もし求人に制服1着貸与、2着目は有償・・なんて書いてあったら地雷と判定し給与条件が良くても躊躇するかもしれません。
制服は勤務するのに会社側が用意する備品です。
それを労働者からお金を搾取して貸与するやり方は何か間違っている気がします。