過去に勤務した現場で、夜間巡回がただ施設内を歩くだけに近い巡回で終了する職場がありました。通常は戸締りや火気点検など警備員に与えられた仕事は沢山あるのですが、その現場は最低限の確認だけでよく、他の現場の夜間巡回に比べると遥かにラクな施設でした。
施設警備の夜間巡回は色々ある
今までいろいろな施設警備の現場で働いていきましたが、現場によって夜間巡回の業務に大きな違いがあります。
商業施設の様に、機械警備がガチガチに入っている現場が有るかと思えば、物理的な施錠のみでそれ以外は機械警備など一切ない現場もあります。
これらはどちらがラクかと言えば、当然機械警備のない現場です。
確かに、人の侵入を機械に頼る事は出来ませんが、機械警備が必要ないほど何かを狙われ侵入される心配がないから設置していないとも言えます。
それでも、建物内を24時間監視する必要があるから警備員を配置している、という現場は、施設警備員にとって当たりな現場なのかもしれません。
過去にも、機械警備の設置されていない24時間常駐型の施設で当直勤務に入っていた事がありました。
その様な現場では、夜間の巡回も入り口の戸締り以外は特に確認するものも無く、建物内の夜の巡回もただ歩くだけに近い物でした。
最低限の確認だけで良い現場
機械警備を設置していない施設で夜間巡回をする時、その多くの業務は入り口の戸締り位なものでした。
夜間は人の出入りもなく、戸締りさえしてしまえば後は館内の巡回だけです。
その館内の巡回も他の施設警備の夜間巡回に比べると、はるかにラクなものです。
施設そのものが大した大きさでは無いので、30分もかからないで終了し、また火気点検も巡回路には一切ありません。
従業員の残留者を確認する程度で、事務所内に入ってまでの見回りは無し。
あれほど楽な夜間巡回はありませんでした。
唯一でもある1か所の入り口の戸締りさえしてしまえば、あとは建物内を歩いて終わる、そんな感じだったのです。
過去には夜間巡回に3時間もかけて戸締りや残留者の人数まで確認、そして各飲食店の100か所以上はあろうかという程のガスの元栓の確認など、同じ施設警備員と言っても、現場が違えばこれほど仕事量も異なるのかというほどでした。
施設警備もキツイ現場やラクな現場がある
施設警備員は現場の当たりハズレで、仕事の量が大きく異なります。
これ配属した現場で当たりハズレを経験している警備員さんほどわかるものだと思います。
自分で選んで好きな現場に就く事はなかなか難しいかもしれませんが、警備会社内でも当たりハズレの現場はあると思います。
自分から
「ラクな現場に配属させてください」
なんて恥ずかしい申し出をする事は中々出来ないと思います。
会社側もラクをしたいと思っている人間に、希望通りの現場へ配属させたら、どんないい加減な仕事をするかもしれない、と不安にもなるでしょうから、そんな申し出をした警備員は、逆に配属させたいとは思わないかもしれませんよね。
しかし、実際に施設警備の現場でラクな職場は存在するので、もし自分の所属している警備会社でラクそうな現場があるのを知った時、その現場へ行きたいのであれば、会社に対して自分が貢献できる人間だという事を証明すれば良いのではないでしょうか。
そう、差し当たっては警備員の資格を取得すればよいのかもしれませんね。