警備業界には高齢の警備員さんが大勢います。そんな高齢の警備員さんと仕事をしてきて「もうそんなに先が長くないから資格なんて必要ない」という人を良く見ます。しかし、そんな人に限って10年以上警備の仕事をしていたりします。そんな高齢警備員さんですが、高齢な人ほど警備業務検定の資格を取るべきなのです。
もう年だから今頃そんな資格なんて
警備業界は高齢の警備員さんが大勢います。
そんな高齢の警備員さんに限って、警備業務検定の資格を取得していな人が多いです。
今まで一緒に働いてきた高齢の警備員さんで資格を取得していない人の割合は、10人中8人か9人は無資格な警備員さんで、資格を持っているのはたったの1~2割程度な印象です。
全ての警備会社の高齢警備員さんが同じ割合ではないかもしれませんが、周りの高齢警備員さんはこの様な感じでした。
以前、警備業務検定の資格を取得していない高齢の警備員さんに講習会の受講の紹介をしたら
「もう年だし先も長くないので、今更資格を取っても無駄なだけ」
という答えが返ってきました。
その警備員さんはその後5年以上経った今でも、同じ警備会社に所属して警備員として現場で働いています。
「いや5年も在籍していたのなら、十分資格取りに行けたでしょ」
恐らく、ただ年を取って今さら勉強してまで資格なんて欲しくない、と思ったのか、いい年して試験に落ちた時に恥ずかしい思いをしたくない、と思っていたのかもしれません。
しかし、この先もずっと警備員の仕事を続けようと思っているのなら高齢の人ほど警備業務検定の資格を取得しておくべきなのです。
その歳では警備員以外の仕事は無い
警備員の仕事続けてある日、別の仕事を始めようと思った時、70歳も過ぎた様な人が雇用してくれる仕事は若い人と比べるとそう多くはありません。
しかも、資格の斡旋を断った人は当時まだ60代前半の人でした。
今どき、60代前半の人を高齢警備員と呼ぶのかという話は別にして、その高齢警備員さんはその後、5年以上未だに警備員として働いています。
恐らく、今さら警備以外の仕事に転向する様な事は無いと思われます。
それならば、講習参加の誘いがあった時に受講していれば今頃は資格持ちの高齢警備員さんになれていたハズです。
仮にその時、警備員の資格を取得していれば、別の警備会社へ移籍しても「資格持ち」として好待遇で迎えられていたかもしれません。
確かに高齢になってから、警備員とは違う仕事に就く事は難しいかもしれませんが、同じ職種であれば資格を持っているかいないか、という点は非常に大きなアドバンテージになるのです。
それを1年で辞める事無く、長期間に渡って在籍しているのに「高齢だから」という理由で断ってしまうのは勿体ない話ですよね。
体の衰えを資格でカバーする
高齢になると新たに勉強する、という行動を嫌がる人が多いです。
物覚えも悪くなり、今までと違った新しい事を始める事に対して腰が重くなるようですね。
また、勉強したのに落ちてしまった時に「恥ずかしい」という思いをしたくもない様で変な「プライド」も邪魔するようです。
確かに合格率は100%ではないので、不合格になる人は少なからずいます。
しかし「受ける」以上はそれらの事は忘れて、しっかり対策を取れば受かるものです。
しかも、仮に落ちてしまったとしても講習で教えられた事は現場でも役に立ちます。
更に、自分が歳を取っていくにつれて衰えていく経験が、講習に参加した事で新たな知識となり、加齢による衰えを知識がカバーしてくれるようになります。
これらは自分がどれだけ、教えられた事を身に付け現場で発揮するかはその人の努力次第ですがね。
中には、高齢警備員さんで資格を取得したにもかかわらず、その知識と経験を活かせていない「ポンコツ警備員」も実際に居ます。
高齢警備員さんでも資格を十分取りに行くチャンスはあり、そしてそれを現場で活かすのは自分次第である、という事です。