私は今まで70歳近い様なお年を召した方は、警備員に慣れないと思っていました。いくら本人にその気があっても、警備会社側が敬遠すると決めつけていたのです。しかしどうやら70歳も半ばであっても大歓迎、という警備会社は存在するようです。
警備員は高齢者でも十分働ける
大抵の警備会社の求人は65歳くらいまでが上限になっているのが普通です。
中には「70代の人も活躍中」という案内も見かけますが、そういう警備員さんは60代から続けてそのまま在籍して70台に突入した警備員さんなのではないでしょうか。
私もそう思っていました。
しかし、現在70歳でも採用しますよ大歓迎です。という警備会社があったのです。
詳しくどことは言えませんが、物件の人員が足りないと年齢で上限を設ける事はしないようです。
要するに年齢制限よりも頭数を揃えるのが優先事項という事です。
全ての警備業者が同じ手段を取るとは言い切れませんが、今回私が知った警備業者は受け入れをしていました。
実際私の現場では70歳を超えた警備員さんが居ます。
前からこの現場で働いていて、いつの間にか70歳を超えていた・・という状況なので新人としての配属で70歳を超えていたわけではありません。
仕事の流れを把握した状態で70歳を超えているので新しく覚える必要は無いのです。
人間年を取ると新しい物事を覚えるのが苦手になります。
いくら警備業というそれほど高度な業務を覚える必要のない職種でも、覚える事はそれなりにあります。
70歳になると、新しい環境で知らない事を覚えるというのは、若い人間よりも苦労する事だと思います。
余りにも高齢な方は警備員になれないと勝手に思っていた
高齢になればなるほど、新しい物事を覚える事が難しくなるようです。
今一緒に勤務している高齢の警備員さんと話しをした時、そんな事を言っていました。
年を取ればだんだん記憶力が衰えるのはなんとなく分かりますが、警備員の仕事でもそれは同じで、警備業のような簡単な仕事を覚える事だけでも結構大変なようです。
しかし今回、警備会社によっては70歳の方でも歓迎している事が分かりました。
そこの現場がどれだけ覚える事があるのか分かりませんが、そこの警備会社の経験から高齢者であってもできると判断しているのでしょう。
これには少々びっくりしました。
私自身、今まで同じ現場を通じて70歳に至るような人を除いて、70歳からの新人スタートでも雇う警備会社があるとは思わなかったからです。
以前にもお話ししましたが、70歳と一言で言っても見た目以上に元気に働ける方もいます。
逆に70歳以下でもダメな人もいますが・・。
ですが、同じ職場で70歳になるのと、新しい職場で一から学び始めるのとでは大きな違いがります。
いざ、勤務し始めて「やっぱりできません」となるかは分かりませんが、会社として受け入れている、という姿勢は今のご時世上仕方のない事なのか、高齢化社会の現実なのかすごい事だと感心しました。
実際の高齢者の働きぶりはどうか
ここの現場で勤務している、70歳を過ぎた警備員さんの働きぶりはどうかというと
やはり年相応かと思います。
年を取るとそういうものだと理解し否定するわけではありませんが
仕事の繰り返しの業務にミスがあったり、新しい業務を覚える事が困難そうであり、また今までやって来れた業務を忘れたりする事が若い警備員と比べて目立ちます。
更に身体的問題もあり、目が見にくそうな事や、会話が聞き取りにくそうであり、その会話の返しがワンテンポ遅かったりするのです。
ここのメンバーは、そういった高齢者にありがちな点において誰もが理解があり、そのミスに対してもカバーするよう各人行動をとっています。
いづれいつかは我が身、とちゃんと分っているからこそですね。
なので、高齢の警備員さんは若い警備員よりも業務については若干劣る面が正直あると思います。
しかし、周りがどれだけ理解を示して助けられるかでそこの警備隊の雰囲気も変わると思います。
今回70歳以上の警備員でも新人として迎え入れている警備会社が、どれだけそういった雰囲気を持っているかが、高齢者の警備員にとって居心地がよいのかの判断になるのでしょう。