警備員になって現場へ入る前に新任教育があります。当時その新任教育時に警備員としての行動について、悪い見本を演じている警備員さんの映像を見ました。出入管理などでお客様や、鍵の管理など様々な悪いお手本など見た気がします。そんな警備員実際にいるわけない、と思っていたら各現場に一人はいる事に気が付きました。
新任教育の時に見せられた悪い見本
新任教育の時に警備員の行動として悪い見本を演じている警備員の動画を見ました。
これはどこの警備会社でも見せているものでは無いと思いますが、警備業協会などで作成している様な印象を受けたので、警備員さんの中でも見た事がある方もいると思われます。
もう軽く10年以上は昔の話なので、今ではビデオの内容も新しくなっているか、もしくは古い映像の為に使っていない可能性もありますね。
こういった悪い見本としての警備員の行動は、施設2級の試験を受けた時にも似た様なビデオを見た事があります。
あれは警備業務として適切でない行動を見つける、という内容の試験で、映像としてはあらゆる警備業務を見せている映像でした。
新任教育の時に見た映像とはまた別のものだと思いますが、試験の時に見た映像の方がもっとまじめな内容だった気がします。
悪い見本の警備員は今でもいる
新任教育の時は映像を見ながら、この様な対応をする警備員は実際の現場にはいるわけないだろうと思っていました。
この映像はあくまで、これから警備員になろうとしている人に多少大げさな演技をして見せていると思ったからです。
この当時はまだ警備員として現場で働く前だったので、警備員の中にポンコツ警備員という人がいるという事を知る前です。
画面の中で悪い見本を演じている警備員は、いかにも責任感の無い仕事振りで社会人としても通用しないであろう態度です。
しかし
「実際施設の現場には似た様な警備員さんがいるではありませんか」
全く同じまでとは言いませんが、社会人としては失格と言われてもおかしくない様な勤務態度で仕事をする警備員が、実際に現場で働いているのです。
そう、ここでいうポンコツ警備員と呼ばれる様な警備員さんたちの事です。
出入管理で来訪者に対してタメ口で案内したり、受付場でイヤホンで音楽を聴いていたり、時には居眠りをしたりと散々です。
警備員はダメな社会人の行きつく吹き溜まり、と聞いた事もありましたがあながち間違ってもいないのか、と思う程です。
中にはしっかりした警備員さんもいますが、社会人として通用しないと思われる割合が、他の職業の会社員と比べると明らかに多いと感じました。
そういう意味では、他所ではじかれた様な人が警備員として集まっているというのも本当なのかもしれませんね。
そんな人たちが、いつかビデオで見た悪い見本の警備員と何ら変わりなく、今でも現場で毎日仕事をしているのです。
自分では気付いていない
今まで勤務してきた現場にはこの「悪い見本の警備員」と遜色ないレベルの警備員さんが一人はいました。
まあ、今までいろいろなポンコツ警備員を見てきましたが、ビデオで見た悪い見本の警備員さんと同じレベルの人もいました。
みなそれなりに悪い見本のレベルは違いますが、確かにあのビデオでも見せないと、してはいけない行動、という事に気が付かないのだと思います。
現場で働いているポンコツ警備員さんたちも、誰かから注意を受けない限り、自分が間違ったおかしな行動をしている、と気づいていない様なのだからです。
良く、業務での指導をする事がありますが「え、これダメだったのですか」という反応が返ってくる事があります。
ああ、こういった事まで言わないと彼らは分からないんだ、という場面に何度か遭遇しました。
自分が「普通という常識」をどれだけ備えているか分かりませんが、少なくとも私よりも「普通」が通用しないのが彼らポンコツ警備員なのです。
彼らは自分が間違っていると気付いていないのです。
気付いていないのだから、間違った行動をしても何も気にならないのです。
そんな人たちの為に、新任教育時に警備員の悪い見本としてのビデオを見せますし、現場でポンコツ警備員に対して業務の指導もするのです。