施設警備員は巡回という業務がありますが、その巡回も昼間に行うものと、夜間に行うものに分かれています。この昼間と夜間で巡回の内容も全く異なっており、施設警備員でも巡回をする者としない者、そして昼間や夜間の巡回をする者しない者とで分かれ、業務経験の差が出来ているのです。
昼間の巡回と夜間の巡回
施設警備の現場では巡回という業務があります。
これは現場によって何をするのかという内容も異なりますが、そもそも巡回すらない現場もあったりと様々です。
そんな巡回ですが、昼間に行う巡回と夜間に行う巡回で内容が異なっている場合が殆どです。
昼間に行う巡回は、館内に人の往来もあるので、ゴミ箱やトイレなど人の利用頻度の多いものが対象になる場合が多いかと思われます。
また、自動ドアやエスカレーターなどが日中では稼働しているので、それらが安全に作動しているかなど確認したりします。
また、駐車場も車が停められている台数が多いので、車検索があったり、ライトの消し忘れやドアの閉め忘れなどを見たりします。
それに引き換え夜間の巡回となると、館内には昼間と違い人が殆どいません。
人がいない前提での巡回になるので、戸締りや自動ドアやエスカレータの停止確認、また駐車場では不審車両が無いかなどの確認などになります。
そしてこれらも施設の現場によって、確認するべき内容が大きく異なり、配属先でどんな巡回をして何を確認するのか、という事を把握しておく必要があります。
巡回をしない警備員もいる
そんな施設警備員の巡回ですが、そこで働く警備員さんの勤務体系によっても巡回をするかしないか変わる事でしょう。
昼間に巡回のない現場もあったりした場合、日勤の仕事しかしない警備員さんがいた場合は、その警備員さんは現場で巡回を実施する事はありません。
実際に日勤の仕事しかしない警備員さんがいますが、夜間の巡回しかない現場なので、昼間の仕事だけでは巡回業務が無い為、その建物の構造をあまり詳しくは知りません。
そう、巡回という物はその建物の構造を知るのにとても重要で、巡回をしない警備員さんはその建物の事を他の警備員さんよりも詳しくないのです。
出入管理業務しか普段していない警備員さんは、受付の事は詳しくても、どこのフロアにどんなものが有るか知らず、また行った事のないフロアがあったりもするのです。
業務経験の差が出来てしまう
本来なら、そこで配属されている警備員さんの全員が一通りのポストを経験させて、全ての業務を経験できるようにしたと思っています。
そうすれば、誰がいつ欠けても他の隊員さんが代わりにその仕事をする事が出来、結果全員に負担が行きにくくなる事でしょう。
しかし、警備員さん一人一人を専門のポストにつけてしまうと、その人はそのポストに詳しくなり頼りがいがある様に見えるかもしれませんが、その人がいなくなると全体がガタガタになるかもしれません。
それは避けたいので、基本的に全員が全てのポストが出来るようにしています。
全ての施設がそのように出来れば良いのですが、中には全員を全てのポストに割り振る事が出来ない現場もあり、警備員さんの中には日勤しかできない人もいます。
そうなると、同じ現場で働いていても全ての業務が出来る人と、日勤しかできない人が生まれてしまい、業務経験に差が出来てしまうのです。
周りから見ると、施設内にいる警備員は皆、同じレベルの仕事の知識があると思っていたとしても実は、警備員によってかなり知識の違いがあるという事になっているのです。