夜中の残留車両は危険がいっぱい

夜間に外周巡回をした時、駐車場も見回ります。現場によってはバリカで駐車場の出入り口を閉鎖するので、残留車両の確認をします。その際、残留車両に近づく時気を付ける必要があります。もしかしたら不審者が待ち構えているかもしれませんし、もしかしたらカップルが・・。

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閉店する施設の駐車場巡回

24時間の施設は別ですが、閉店のある施設では駐車場内にある車両は本来ゼロになるはずです。

来客用の駐車場に閉店時に車両が残留するはずが無いので、閉店時に警備員が巡回をして、残留車両に声を掛け退出していただくようお願いするのです。

 

過去に、この業務をして数多くの残留車両の対応をしてきました。

その際に先輩警備員から、残留車両の対応の指導を受け

 

「決して不用意に近づくな、車両の前に立つな」

 

と教えられました。

多くの残留車両は、買い物終えてまさに帰る状態のお客様が殆どですが、中には不審者が乗っている場合もあるからです。

残留車両には不審者が乗っている

閉店した施設では、お客様も帰られて駐車場にはほとんど車両も残っていません。

それでも数台は残留しており、中には不審者が乗っている事もあるのです。

 

まさか警備員が巡回しているとは知らず、真夜中に閉店した施設に忍び込んでやろう、と車両の中で待ち構えているかもしれません。

そんな時、巡回してきた警備員がいきなり近づいて来たらどうなるでしょうか。

 

もしかしたら自分の行動を知って近づいて来たのかと思って、車から飛び出してきて襲い掛かってくるかもしれません。

もしくは車両の正面に立った時に、警備員を轢いて逃げようとするかもしれません。

 

これらの危険から警備員を守る為に、夜間残留車両に近づく時は、正面に立たずゆっくりを様子をうかがいながら近づき、声を掛けるようにしなければならないのです。

これらに気を付けてさえいれば、余程事件に巻き込まれる事もないでしょう。

残留車両の中で男女が運動会

そして不審者というべきかどうかわかりませんが、これは私が数回経験した事ですが、閉店時の立体駐車場を巡回していた時、奥の方に停められた車両があるのに気づきました。

この時、ある事に気が付き一応気を付けながらある程度の距離まで近づきました。

その予想は大当たりです。

 

「カップルが車内で運動会をしていたのです」

 

入り口からほど遠い場所に停められているのと、エンジンがかかったままだったのです。

近くに来た時点で車両が揺れている様に見えた時に「ああマジか」という思いでした。

 

これって非常に声を掛けにくいんですよね。

別に犯罪を犯しているわけでもないですし、そうはいっても放っておく事も出来ず、かといって「コンコン」と目の前まで行って声もかけにくい。

こんな時どうするかというと

 

「懐中電灯を遠くから車内に向けてチラチラさせる」

 

のです。

これをすると大抵の人は、自分の車に光が当てられていると気づき、急いで車を移動してくれます。

真っ暗な駐車場内で、懐中電灯の様な明かりが照らされるので、まず気づかない事はありません。

 

こちらもそれとなく離れた位置から、一見運動会に気づいて居ない様なフリをしつつ見回っているので、お互い顔を合わせる事無く施設から出てもらえます。

こんな場面を今まで2~3回は遭遇しました。

 

施設内にある駐車場は、警備員が必ず巡回します。

そういう事を知らない悪さをしようとしている人や、運動会をしようとしている人は、高確率で警備員に把握されています

今時は駐車場にも防犯カメラがある所もあり、警備員が目の前まで巡回に行かずともバッチリ見られてしまいますよ。

 

我々警備員も、夜間の巡回は何が起こるか分からないので、十分気を引き締めていくよう心がけましょう

 

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