警備員は敬礼をされたら何人に対しても答礼をしなければならないはずなのに唯一答礼しなかった相手がいる

施設警備員に限らず、警備員は何人に対しても敬礼をされたら答礼しなければならないとされています。これは警察礼式に倣って警備業界も同じ様に礼式を取り入れています。施設警備員として所業施設で勤務していた当時、店内巡回をすると時にはお客様から、警備員に向かって敬礼をされる事があります。礼式に倣えば答礼をしなければならないのですが、ある相手に対しては答礼をしなかった過去がありました。

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警備員は敬礼に対して答礼を返す

警備員は相手から敬礼をされたら答礼を返す

これは警備員ならだれでも聞いた事があると思います。

 

普段、現任教育や職場の同僚の警備員同士でも挨拶をするのと同じくらい毎日自然に取っている行動だとも言えますね。

特に現任教育の時は、号令もかかる事でしょうから言われなくても身に付いているのではないでしょうか。

 

そんな敬礼に対する答礼ですが、実際に現場で働いていると同僚の警備員以外の人から敬礼をされる事があります。

通常クライアントでもある従業員さんなどは挨拶をする時、相手は頭を下げる事が多いと思います。

 

その為、警備員側も初めから敬礼をせず言葉だけで挨拶を交わしている現場もある事でしょう。

また、別の現場では、相手が敬礼をしてもしなくても

 

「警備員のする挨拶は全て敬礼をする」

という所もあるかもしれません。

さらに、従業員の中でも言葉の挨拶だけでなく、わざわざ敬礼をしてくれる人もいるので、その方に対しては答礼をする、なんて云う所もあるかもしれませんね。

 

この様に警備員は、相手に対して敬礼をする機会が多い仕事です。

商業施設勤務当時でも、お客様が敬礼をする事もあるので、その時は答礼をするよう対応していました。

 

その頻度が一番多いのは、店内巡回中にすれ違う子供です。

子供は警備員を「警察官と誤解」している場合が多く、ニコニコしながら敬礼してくれます。

そんな時はこちらもほっこりして答礼をするのですが、そんな中でも答礼をしない相手も実はいたのです。

答礼を敢えてしなかった相手

店内巡回をしている最中に、相手から敬礼をされているのにどうしても答礼が出来なかった相手が居ました。

それは店内巡回をしていると、通路の向こうから数人でやってきたり、エスカレーターで上下のすれ違う場面などで、相手がすれ違いざまに敬礼をして来るのです。

 

それは、ヤンチャな子供たちです。

 

年齢は恐らく未成年から20歳を少し過ぎた位のヤンキー集団です。

彼らは何台もの改造バイクで施設にやってきており、名前はともかく顔を覚えるほどおなじみの連中です。

 

彼らは来るたびに何かしらの問題を起こしたりし、その度に警備員が出動していました。

全員が出入り禁止になっているわけではないので、追い出す様な事はしませんでしたが、それでも出入り禁止ギリギリな状態だったと思います。

 

そんな彼らが、店内で警備員とすれ違う時、敬礼をする事があるのです。

そう、全員がニヤニヤしながら、こちらをからかうつもりで「挨拶しよう」という姿勢ではないのは明らかです。

 

そんなふざけたつもりで敬礼してくる、と分かっているのでそれに応えてやろうとは思いませんでした。

その後後ろから「なんだ、敬礼しないのかよ」

とへらへらした会話が聞こえていましたが、振り向こうとも思いませんでした。

 

これはあくまで私個人が答礼をしなかった事で他の警備員さんが答礼をしていたかどうかは分かりません。

少なくとも「敬礼されたら答礼する事」とされているので、他の警備員さんはそんなヤンチャな連中に対しても答礼していたかもしれません。

 

「何人に対しても答礼する」

とされている事を守っていないので、警備員としてはいけない行為ですね。

未だに答えが出ていない

ヤンチャな連中には答礼は一度もしませんでしたが、それ以外では必ずしています。

同僚に対してはもちろんの事、敬礼をされた従業員、また店内で敬礼をして来る小さな子供、またお客様の中には大人の人でも極まれですが敬礼をされる方もいましたが、その方に対しても答礼をしました。

 

しかし、ヤンチャな連中だけに対しては最後までどうしても答礼は出来ませんでした。

敬礼や答礼という礼式について、小馬鹿にしている様な感覚で敬礼をして来るのに対して、答礼をしてしまうと

 

警備員としてしているこれらの礼式全体が貶められた感じがするからです。

 

恐らく彼らはふざけた気持ちで「警備員は敬礼したら返してくれるだろ」という遊び感覚で敬礼をして来ていたと思います。

 

そんな彼らに対してとても答礼しようとは思えなかったのです。

 

自分自身も遊びで答礼しているという感覚になってしまうのでは、と思っていたのかもしれませんね。

 

彼らに対して答礼をしなかった事について、会社や現任教育をしていただいている講師の方などに、彼らの様な輩に対しても答礼するべきかどうか聞く事は出来ませんでした。

もし、あのような人物に対してでも「答礼するべし」と言われてしまえば今後せざるを得ません。

 

会社からそういわれても「自分自身では納得できない」という感覚になりたくないので聞く事が出来なかったのです。

その為、あの当時の行為自体に関して、いまだに答えが出ていない状態です。

 

あれ以降、彼らのような人物がやって来る施設での勤務に就いていないので、今後似た様な場面に遭遇したらどの様に対応しようか、たまに考える事があるのです。

 

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