警備員が外の巡回、いわゆる外周巡回の時の移動手段として自転車があります。中には歩きや自動車を使う現場もあるでしょうが、今回は雨の日に自転車を使用する時の注意点についてお話します。
自転車の傘さしは交通違反?
よく雨の日に傘をさして自転車に乗っている人を見かけますが、じつはこれ問題があるんです。
単に危ないからという訳では無くて、自転車で不安定な運転をしたという事で警察から違反として停められることがあります。
警察側も見かけたら全ての人を対象にしているかは分かりませんが、停められる可能性があるものとして理解しておいた方が良いです。
そもそも片手で運転することになるので違反でなくても怖いですよね。
たしか、自転車に固定できるタイプの傘でもダメだったような気が・・。
で、警備員が業務で自転車に乗ることがあった場合は、傘さし運転は絶対にやってはいけません。
一般の人なら見逃してくれる可能性があったとしても警備員はまず無理でしょう。
それは、警備員(警備業者)は公安委員会(警察を管理する行政委員会)から許可をもらって業務を行っています。
いわば、警備業界の親分に当たるわけです。そんな配下にある業者の人間が、自転車を危険な状態で運転しながら目の前を通過するのを見逃すはずがありません。
間違いなく傘さし運転を停められて注意され、警備会社に連絡が行くとみてよいでしょう。
傘をさしていた本人が注意を受けるだけでなく、会社の方にも連絡が行き
「おたくの所の指導はどうなっているんだ!?」
とお叱りを受ける事間違いなしです。
警察が警備業者に対する目は厳しいので、ちょっとした問題でも会社の問題にまで発展すると考えてよいと思います。
なので自転車で巡回する時、雨の日で傘が必要な時はカッパを着用するか雨が止むまで待つ、もしくは歩いて巡回に出る、という様にしましょう。
雨が降っていなくても危険
では、雨が止んでから出るようにすればよいのか、というわけですが雨が降った後は路面がまだ濡れていて、気を付けないと滑ってケガをする場合があります。
制服のせいで普段とは体の身動きが取りにくく、機敏な反応も取れません。
更に、自転車のかごの中に巡回に必要な備品が入っている場合があり、ハンドル操作がスムーズでないこともあります。
そうなると、雨が降っていなくても危険なのに、雨上がりな状態でも雨が降っている時と危険度は変わらないかもしれません。
自分の足が一番信用できる
そうなると、もう自転車を置いて歩いて行った方が一番安全かもしれません。
自転車が必要な巡回は、ある程度距離があるから自転車に乗るわけであって
歩いて行ったら時間がかかる
のは当然だと思います。
なので、雨が降っている、又は雨が止んだばかりな時は多少巡回時間の出発を早めにして歩いて行った方が良いでしょう。
ウチの隊でも、自転車が必要な巡回がありますが雨の日は大抵の隊員は歩いていくようにしています。
中にはカッパを着用して出ていきますが、カッパは着ていても中が結構蒸れるんですよね。
雨に濡れる事は無いけど汗でびっしょり、何てことになるのでそれを嫌う隊員は傘をさして歩いて巡回に行きます。
もちろんその分早めに出るわけですが、巡回出発時間が決められているこの現場でもそんな時は許可して送り出しています。
歩きや早めの時間に巡回に出るのが難しい現場などは、雨の日は十分に注意をして自転車を使用しましょう。
あ、その時は傘をさすのは非常にリスキーなので止めた方が良いですよ。