施設警備員に限らず、警備員が無線機を使用する時レシーバ本体から直接音を出す場合と、イヤホンを使用して周りの人には聞こえない様にしているパターンがあります。使用する現場にもよるのでどちらが良い、とは言えませんが個人的にはイヤホンの方が我々警備員を守るためには良いのではと思います。
受信方法は会社や現場で異なる
今まで色々な現場で勤務してきましたが、殆どの現場がレシーバーから直接出る声を聞くのではなく、イヤホンを通して声が他人に聞こえない様にする現場が殆どでした。
過去に1~2か所イヤホンなしでの仕事だった気がしますが、今では遠い昔過ぎてあまり記憶にありません。
しかし、周りの音と一緒に聞こえるので聞きづらかったのは覚えています。
警備員同士の連絡のやり取りに、無線機を使用するのがどこの警備会社でも同じだと思いますが、会社によっては無線機ではなくPHSなどを使用する所もありますが、今回は無線機に限ったお話です。
無線機はどこでも同じだと話しましたが、各警備員が携帯する時にイヤホンを付けるか付けないかで微妙に異なります。
殆どの無線機はイヤホン対応になっているはずなので、取りつけさえすればイヤホンを使う事が出来ますが、会社や現場によって決められている所がほとんどだと思うので、自分だけ勝手に違うスタイルにはできないと思います。
イヤホンが無い場合だと、警備員さんの近くにいる人は、無線機の内容が丸聞こえになります。
方や、イヤホンの場合だとレシーバを携帯している人全員には聞こえますが、それ以外の人にはいくら警備員の近くにいても何も聞こえません。
警備員に流れてくる無線は仕事の事なので、誰に聞かれても何も後ろめたい事はありませんが、逆に仕事の内容なだけに他人に聞かれてはマズい事もあるのです。
イヤホンの方が安全な理由
警備員に飛んでくる無線の内容のほとんどは仕事の事ばかりですが、実は他人に聞かれてはマズい会話もあったりするのです。
警備員という仕事柄、防犯に関する内容も意外とよく会話します。
また、緊急事案などが発生しプライバシーに関する事を話している時に、一般の人に聞かれてはマズい時などがある時、イヤホンを付けていないと周りの人にも聞かれてしまいます。
イヤホンを使用していない会社や現場で、なぜイヤホンを使用しないのか、という事をしっかり聞いた事が無いので理由は分かりません。
個人的な推測をすると、その警備会社がイヤホンを用意するまでの経費が無かったのでは、と浅い考えですがそう思います。
業務上の事しか話さないから、別に周りに聞かれても問題なし
なんて考えている警備会社の場合は、堂々と無線の内容を流しているのかもしれませんね。
レシーバーから直接声を聴こうとすると、周りの音に負けない様に結構ボリュームを大きくしないと聞こえません。
無線の会話で何度も聞き返すのは、相手が嫌がりますし、一刻を争うような時ではそう何度も聞き返せません。
なので一度で聞き取れる様にボリュームを大きくするのですが、そうなると結果警備員の周りの多くの人にまで内容が聞こえる様になります。
私はこの状況で無線を聞くのはちょっと遠慮したいですね。
伝達内容は簡潔でわかり易く
無線機の音声は慣れないと聞き取りにくいものだと思います。
これは一緒に勤務する警備員さんのクセにもよるので、毎日一緒に勤務していると、相手の話し方に慣れてきたり、無線機の音声の聞き取りにも慣れていきます。
私も警備員になりたての頃は、無線機でやり取りしている警備員さんを見て
「あんなに聞き取りにくいのに、会話が成立している」
と驚いたものです。声の聞こえにくさと片耳にしかイヤホンを差していないので、慣れるのに苦労しました。
無線機を使用する際に、一番注意する点を教わるのは
「内容は簡潔にわかり易くゆっくり話す事」
これに尽きます。
良く、緊急時に無線を飛ばす時に人によっては慌てて早口になる人がいますが、それではみんなに内容が伝わりません。
それだけ重大な内容やどれだけ急ぎの要件であっても、慌てずにゆっくりと明瞭に話す事が重要なのです。
私が最近勤務している現場は無線機を使用せず、携帯電話やPHSなのでそれほど苦労はしていませんが、無線機を使用する現場で勤務する警備員さんは、これらの事に注意して欲しいと思います。
警備員になる前は、無線機を使用している姿に憧れがあり、格好良さそうに見えました。
それが今では当たり前のように毎日使用する立場になっています。
無線機の会話はその人の性格が出るものなので「アイツの無線は聞こえにくい」なんて言われない様にしたいですね。