ここの現場で駐車違反の巡回をしている時、ここ数日違反車両が少なくなっている事に気が付きました。恐らく緊急事態宣言が各県で出た事で、ここの現場でも人の行動が制限され、車両が減ったのだと思います。警備員としては違反車両が減り、巡回が楽になる事はとても喜ばしい事なんです。
違反車両が減ったのは何故なのか
駐車違反の車両をカウントしてクライアントに報告している作業があるのですが、最近その件数が減ってきているのです。
数か月前と比べても半分以下になっている状態で、巡回から帰着する隊員さんたちは口を揃えて「楽になった」と喜んでいます。
書類を書いたり報告したりと駐車違反の作業だけで時間がとられる事を考えると違反車両が減るという事はその分、ひと息つける時間が増えるという事なのです。
その違反車両が減ったという理由をふと考えてみましたが、どうやら緊急事態宣言が各県で出された事と関係があるのではと思います。
全国で宣言は出されてはいませんが、各地域で自発的に自粛行動をする流れになっており、この現場でも一部在宅勤務のような形をとっているようです。
その為、いつも車で通勤していた従業員やパート職の方などの中には自宅で勤務する人も出ているようです。
おかげで従業員専用駐車場の違反がぐっと減り、警備員の仕事の負担が減るだけでなく、違反した従業員から恨まれる頻度も減るという事です。
違反車両を取られた人から恨まれる
警備員は普段、従業員駐車場の違反車両をチェックしてクライアントに報告しています。
報告すると本人に通達が行きます。
その先は何かペナルティがあるのか分かりませんが、警備員さえチェック報告をしなければそんな目に合わないで済む、と思っているのです。
要するに
「警備員は違反車両をした当人から恨まれてもおかしくない」
というわけなのです。
まあ、大したペナルティなどが無いのなら、警備員にいくらチェックされても平気でしょうがね。
我々警備員はクライアントから「こういった業務を履行して下さい」と言われて普段仕事をしています。
なので、違反車両をチェックしているのは警備員が好きにやっているのではなく、クライアントのやるべき事を代行してやっているに過ぎません。
この辺りをよく勘違いしている方が意外と多いようです。
出入管理の受付簿の字が汚くて、それを咎めると
「警備員のくせに生意気な事を言うな」
という様な顔をする来客の方が稀にいます。
しかし、これらもクライアントから「読めない」から丁寧に書かせろ・・といわれているのをそのままお客様にお願いしているに過ぎないのです。
こういった「警備員が勝手にやっている」という勘違いのせいで違反車両の業務も車内から怪訝そうな顔で警備員を見る方が多いです。
まあ、警備員になって10年も経つのでもう慣れましたが・・。
中には勘違いした警備員もいる
そしてこれは逆なパターンです。
今でもうちの現場の隊員さん数名がそうなのですが
「違反を取り締まるうちに偉くなった気分になってしまう警備員」
が居るのも事実です。
警備員は普段、巡回や警戒をし時には強制力はありませんが、人にお願いをする事があります。
これらの行動が警備員を勘違いさせ、偉くなった気分になってしまう様です。
先日も、駐車場の巡回から戻ってきた隊員さんが
「毎回違反する車両が駐車場に入庫してきたので、その間にとどまって違反場所へ止めない様に睨みを利かせてよそへ行かせてやった・・」
と自慢げに話していました。
違反させないように気を遣うのは良い事ですが、やっている事が何か違う気がします。
個人的には、もう少しさりげなくアピールし止めない様に促す事が出来る工夫が欲しかったですね。
その隊員さんは施設警備の資格を持っている様な人ですが、こういった気遣いは資格の有る無しというのは関係無いようです。
これはその人の性格なのでなかなか直す事が出来ません。
とりあえず、従業員の方と揉めるような所まで行っていないので、しばらく静観しようと思います。
警備員の仕事として、恨まれるよりも信頼される様な仕事ぶりを意識したいですね。