以前いた商業施設の施設警備隊、総勢30名近い警備隊でした。当時隊長職に就いていた隊長は60歳くらいの方でしたが、資格は一切持っていませんでした。今現在の警備会社で、私の配属先の現場でも当時の隊長も資格は無所持。隊長だからといって別に資格なんてなくても何ら問題ありません。
配置基準と契約内容がすべて
警備員の経験が無い様な人が「警備員ってどんな仕事だろう」とネットで調べている時に、現場の隊長になるには資格が必要・・なんて書いてあるかもしれませんが
正直そんなものは必要ありません
中には配置基準と言って、資格が必要な現場もありますが別に隊長が持っていなければいけない、何て事はありません。
契約で必要、となっていれば別ですが、警備業法ではそんな決まりはありませんし、そもそも資格が必要な現場に就く時点で、初めは誰でも無資格です。
近年になって、私は施設警備業務検定1級の資格をやっと取りましたがそれまでは2級までしか持っていませんでしたが、ずっと隊長勤務をしていました。
先にも述べたように、今まで私が経験してきた現場の隊長さんたちは1級はおろか、2級でさえ持っていない人もいたんですよ。
知らない人が聞くと、資格が無いと隊長は出来ないなんて信じてしまうかもしれませんが、経験と知識さえあれば資格が無くても充分隊長は務まります。
そう、資格なんて格好だけなんです。
隊長の資格持ちはカッコだけなんです
隊長だからといって資格が無くても慣れる、資格なんて拍が付くか格好だけです。
私も2級を取った時は、それなりの資格持ちの責任を感じた事も有りましたが
「1級までは必要無いな・・」
という思いでした。
2級だから、1級だから・・というのはあまり違いは無いように感じます。
むしろ、資格が無くてもしっかりした警備員さんもいます。
1級の資格を持っていたり、指導教育責任者の資格を持っていてもダメな警備員は一定数ですが居るのも事実です。
要するに、どれだけ警備員としての責任と誇りをもって仕事をするか、という事です。
警備会社によってはいくら資格を持っていても、手当も無ければ入りたての新人警備員と給料が同じ、なんて警備会社もあるんですよ。
特に「指導教育責任者」という資格があれば引く手あまた・・なんて謳っている所もありますが、あんなものは現場では役に立ちません。
あれは、警備会社としては警備員を教育するために必要な資格なのです。
新人や定期的に行う現任教育をする時に教壇に立つための資格なので、この資格を持つ方は、教壇に立って8時間近くみんなの前で講習をしなければなりません。
あなたは人前で8時間も先生のような事できますか?
資格はクライアント受けが良いだけ
警備員が資格を持っていて良い事は何でしょうか。
大きな点で言うと
資格が無いと警備員の仕事が出来ない現場がある、です。
空港や原発など警備員の資格が無いと勤務できない様な現場があります。
こういった所では、無資格の隊員時代に2級や1級の資格を取得し、現場で必要な警備員となっていきます。
あとは・・
後は意外とないんですよね、資格を持っているメリットが・・。
とりあえず取得していれば、警備会社の転職をする時に有利な事や、現場でクライアントに対して、無資格の警備員よりは知識や経験が有りますよ、という主張が出来る位でしょうか。
警備員として資格を取る事は悪い事ではありません。
役に立たない事もあるかもしれませんが、取得しておいて損は無いです。
警備員としての知識の向上は間違いないでしょうし、場合によっては手当も付いて収入の底上げも期待できます。
受ける機会が少ない警備会社もあるので、声がかかったら遠慮せずに受ける事をお勧めします。