施設警備員に限らず、警備員は業務の引継ぎをします。この引継ぎ時に情報が足りないと、引継ぎを受けた人が業務の失敗をする事となり警備隊全体の失敗とも言えるのです。以前もクライアントから業務の指示があったのですが、その内容が足りないにもかかわらず、聞き返す事もせずそのまま次の隊員へ引継ぎをしたために、改めてクライアントへその内容を確認したという二度手間をやらかしました。
引継ぎは伝言ゲームと同じ
警備員は警備員同士で業務の内容を引継ぐ事がたくさんあります。
一つの業務を交代で行うので、交代までに行った業務内容を次の隊員さんにも共有化する為に引継ぎを行うのです。
これはある意味伝言ゲームと同じで、伝えた内容が足りなかったり間違っていると、交代した隊員さんもそのまま引き継ぎ次の人へ伝えてしまいます。
そうならない様にメモを取りつつ口頭で伝えたり、ノートなどを活用する現場もあります。
口頭では心もとないのでメモを取ったりするのですが、その書いた文字が読めない、なんて2次災害も発生したりするのですが、それはまた別の時にでも紹介します。
そんな伝言ゲームの様な引継ぎですが、スタートでもある最初の人が業務指示を細かく聞いていないと何の意味もないのです。
指示内容を理解していないのに右から左
以前、クライアントから業務指示があったのですが、ある隊員さんがクライアントが伝えた情報が足りなかったのにもかかわらず、細かく確認する事もせずそのまま受け、それを交代の警備員にそのまま伝えました。
交代した隊員さんはもちろん、足りない情報を聞くのですが
「さあ、そこまでは指示していませんでした」
という回答・・。
いや、そこは指示を受けた時に情報が足りないという事でアンタが聞き返すんだよ!と指導した(叱った)そうです。
警備員の中には、指示された内容が足りようが足りなかろうが、何も考えずそのまま引き受けそれを交代の同僚の警備員へ伝える人も居ます。
そういう人は、指示内容を自分で理解して「この情報だけでは不足している」と判断できないのか若しくは何も考えず、ただ右から左へという事しかしません。
まあ、何も考えずに聞いた事を伝えるだけなので、ラクな仕事ですよね。
これは、指示された内容が全て、と思ってはいけないという事でもあるのです。
足りない業務指示はその場で確認
指示を受ける側としては、その指示内容だけで警備隊の人間がちゃんと動けるのか想像する必要があります。
何も考えずに引き受けるから後になって
「なぜ、細かく確認しないんだ!」
と言われるのです。
クライアント側も警備員に対して、どこまで細かく指示を出すのか分からない場合もあります。
そうであれば、足りない部分を警備員側が聞き返して業務に支障が無いようにしなければなりません。
今回発生した出来事は、その受けた指示内容だけで警備隊が困る事なく機能するのか、という事を考えていないからだと思います。
クライアントが指示を疑問に思わずそのまま引き受けるのではなく、間違っているかもしれない、情報が足りないかもしれない、と考える力が必要なのです。
こういった失敗をする警備員さんは意外といつも同じで、何度も繰り返す様な人は
「ああ、あの隊員さんは何も考えていないんだな」
とマイナスなイメージが付いてしまうので注意が必要です。