最近、求人を見ると警備員の募集項目にアルバイトの文字を見かけます。
私の勝手な判断ですが、なんか警備がアルバイトというと学生がやる短期のお仕事の様な印象を受けてしまいます。
しかし、警備=(イコール)アルバイトではないと思います。
社員もアルバイトも労働者
働くのに社員もアルバイトも同じですよね。
派遣でもパートでもアルバイトもみな、労働者と労働基準法で呼ばれています。
では何が違うのか・・。
アルバイトだと雇用期間があって例えば定年まで働けるという保証はありません。
また賞与や諸手当なども無いですね。
保険に関しては条件さえ満たせばアルバイトでも加入できます。
雇用に期間があり、給与が少ない・・、これがアルバイトでしょうか。
この条件だとウチの現場の隊員は私も含め正社員とアルバイトのハイブリッドになりますね。
警備業者ごとで違いますが雇用の期間の契約をしていませんし、労働時間も正社員のように自由に選べません。
そもそも施設警備員は当直勤務のように24時間拘束されるので、コンビニのアルバイトのように自分の都合に合わせた時間に働くことが出来ません。
アルバイトというのは、働く時間が労働者側で選択できるはずなのですが、求人なんかで警備のアルバイトを募集している業者は、はたして応募者の自由な時間での勤務にちゃんと応じているのでしょうか。
施設警備はポストで勤務するので、8時間から24時間の拘束は間違いなくあるので、もし警備をアルバイトで希望される方はそのあたりを十分確認した方が良いでしょう。
学生が開いている時間(短期)に働く、という選択にアルバイトがありますが、誰でも出来るという意味では間違っていないと思います。
しかし、中には知識が必要な危険な業務もあり時間をかけて覚える事もあります。
確かに短期の業務もあるかもしれないが、そういった印象が全体かと思われてどれも安っぽい仕事だと認知されるのはちょっと悲しいですね。
アルバイトの呼称が雇用側に都合がよい
世の中はアルバイトの方がお気楽で責任がなさそうに見える、または聞こえますね。
警備員の募集をする時も、
「警備のアルバイト募集・・」
なんて求人をみると誰でも気楽にできそうな気がします。
でも、これは人手不足な企業が手っ取り早く人材を集めるのに都合がよい言葉にも見えます。
誰でも出来る仕事なので、どうぞ来てください・・。
力仕事もほとんどありません・・。
年齢の問わない仕事です・・。
と、確かにアルバイト感覚でやれる警備の仕事もあるでしょう。
でも中には、そうでない仕事もあるので注意が必要ですよ。
それでも募集が絶えず常に募集していますね。
アルバイトとして短期間でもよいので、好きな時間でもよいのでだから警備員になってください、と。
それだけ警備業界が人手不足だという事です。
低賃金な業界と認知される
アルバイトと正社員の比較に賃金があります。
アルバイトでも額は小さいですが昇給があります、しかし正社員の比ではありませんね。更に正社員なら賞与や厚い手当もあったりします。
ちなみに私のトコの会社は昇給すらありません。
当務1日〇〇円、という契約で入ったので何年経ってもそのままです。
アルバイトなら安い賃金で働かせられる・・という雇用側が考えてアルバイトのような人材ばかり雇っていると、世間から見て警備業は賃金が低いという認識を与えてしまい、人が集まりにくくはならないでしょうか。
いや、もう既にそうなっているのかな。
誰でも出来るとうたって、いざ入ると講習やら警備業法だの教えられて、クレームの多い対応・・。誰でも出来る仕事かもしれませんが、全てが楽とは限りませんよ。