警備員が立哨をしている時、意外とやる事が無くて暇なんです。周りに気を配らなければいけないのですが、ちゃんと気を配っていても目の前の変化の無い空間に慣れて頭の中は色々な考え事が・・。警備員は立哨中、何を考えているのでしょうか。
隊長は立哨中に何を考えている
警備員として立哨業務をするようになって、考え事をする時間が増えた気がします。
もちろんちゃんと立哨の義務も果たした上で考え事をしています。
それだけ時間を長く感じているのです。いや、実際に立哨中の時間は長いのです。
隊長であっても立哨の業務はあります。
みんなと同じ業務をしている現場なので、同じように巡回もすれば立哨もします。
そんな立哨中に隊長は何を考えているのでしょうか。
そうして、隊長と隊員とでは考える内容が違うのでしょうか。
隊長になる前は、普通の隊員として立哨業務をしていたので、隊員と隊長でどんな違いがあるのか分かります。
少なくとも同じではありませんね。
隊長として立哨している時、まず頭に浮かぶのは仕事の事です。
主に同じ現場で働く隊員さん達の事ですね。
問題のある隊員さんの事や、仕事の効率化についてや、来月の勤務表の構成など仕事中なのに仕事の事を考えています。
仕事の事を仕事中に考えるのは当たり前の事ですが、この様な立哨中は余り仕事の事を考えていない警備員さんは多いのではないでしょうか。
人の頭の中の事は他人は知りようがありません。
「仕事中は仕事の事しか考えていません」
なんていう人も居るでしょうが、実際その人が何を考えているのかは分かりませんからね。
堂々と言う事は無いでしょうが、多くの警備員さんは立哨中は何か考え事をしていると思います。
そして隊長は現場での苦労が多いと、立哨中でも仕事の事で頭を悩ませている場合が多いと思います。
あ、もちろん立哨中ずっと仕事の事ばかり考えているのではなく、余計な事も考えていますよ。
隊員は立哨中に何を考えている
私が隊長になる前は、立哨中は8割以上、仕事とは関係のない事を考えていました。
下番して自宅で遊んでいるゲームの続きを妄想したり、待機時間どこのテナントに買い物に行こうか、またお腹が空いたから何を買いに行こうか、など様々です。
警備員として隊長や副隊長などでもない限りそれほど責任感はありません。
本当は一人一人責任を持って仕事をするのが一番ですが、そこは所詮警備員。
一般隊員なんて、ピンからキリまでいる警備業界で全員エリートなんてありえません。
「誰かやるだろう」
という他人任せな思考の人も多いので、仕事中に仕事以外の事を考えている人は普通にいます。
私もそんな一人でした。
立哨中は満遍なく人通りがあるわけでもなく、1時間立哨していても忙しい時間なんて半分も無い時があります。
そうなると、後はひたすら壁を見つめるだけの仕事でした。
巡回中の隊員と無線のやり取りもありましたが、それもずっとではありません。
じっと立っていましたが、頭の中は考え事で忙しかったです。
無心で立哨するのは難しい
立哨中は、周りに警戒しつつ出入管理をするのが基本です。
通路で立哨しているので、通路のみご側や左側からくる人の行き来を管理していました。
ひっきりなしに人が来るわけでもないので、それ以外の時間は壁を見続けるだけです。
仕事中は仕事以外の事を考えるな、と言われても修行僧でもないので壁を見続けたまま立ち続けるのはかなり苦痛です。
無心で壁を見続けるなんて事をしていたら、寝てしまうか悟りを開いてしまうかのどちらかでしょう。
なので、誰もが立哨中は考え事をするか、立哨中にもかかわらず周りをうろうろして気を紛らせたり、防災センター内の隊員さんとおしゃべりしていました。
うろうろしたりおしゃべりするのは、何かあった時に対応が遅れる事があるので、そうなるとやはり考え事をしてでも立哨しつつ壁を見る事になります。
現場にもよりますが、警備員が立哨中にじっとしている時、高確率でよそ事を考えているかもしれませんが、本来の業務から逸脱せず一番まともな行動をしているのです。
何を考えているかは誰にも分かりませんがね。