建物内の巡回中、警備員は周りに気を配って細密巡回をします。その時何を見て何に気づけるでしょうか。先日、通路にとあるお知らせの貼り紙が掲示してあったのですが、その事を誰に話しても気づいていない様でちょっとガッカリしたお話です。
巡回中はあらゆるものに目を配る
細密巡回中に見る物とは何でしょうか。
厨房内の火気点検、部屋の窓や外への扉・・
世の中の細密巡回で確認するものが同じものもあれば、現場によって見る物が増えたりもします。
防犯に繋がるモノであれば、全てが対象になるでしょう。
普段毎日通る順路でいつもとは違う見た事の無いものが落ちているだけでも十分警戒に値します。
そんな何でも気づいたら警戒対象になるような業務を、施設警備員は毎日しているのです。
毎日何事もなく過ぎているでしょうが、意外と気づいていないだけで周りは変化しています。
今回そんな状況に出くわしましたが、ウチの隊員は誰も気づいていませんでした。
まあ、警戒対象なものではないので仕方がないと言えばそうですが、普段の巡回でそこまでは注意していないのだな、と改めて知る事が出来ました。
ちょっとした変化に気づけるか
巡回途中に掲示板があります。
建物の中にある掲示板で、警備員は細密巡回の時でしかそのエリアを通る事はありません。
しかも掲示板は、従業員に関係した事なので警備員にとっては全く関係の無いものです。
先日、私がそのエリアを細密巡回で通った時ちょっと目に付く掲示物がありました。
普段細密巡回中に掲示板の貼り紙を立ち止まって見る事があります。
従業員の業務を把握するうえでも必要かと思い、巡回時に目を通しているのですが、お知らせの内容に面白い記事があったので、警備室に戻って居から相勤者に報告しました。
しかし
誰一人その貼り紙の事を知らなかったのです。
相勤者はモチロンの事、翌日の当直の隊員も知らない様です。
貼り紙は少し前から貼ってあったので、何人かはその掲示板の貼り紙の前を通っているはずです。
皆警備員の業務に関係ないから、という事で素通りしていた様です。
何人もの警備員が毎日その前を通っているのに、誰も見ていないなんてさすがに驚きました。
まあ、警備業務の火気点検や戸締りはしっかりと見ているのでそこは問題ありませんが。
従業員と円滑な折衝が出来るため、内情に詳しくなるため・・などと言った好奇心から見る癖をつけると良いよ、と一部の隊員さんには勧めておきました。
隊員全員がそうしなければいけない様なものでもないので強要もしませんし、いつかこの現場の責任者になった時に役にも立つでしょうから勧めたのは数人です。
彼らにはもっと周りを見て巡回が出来る隊員になって欲しいので、仕事ではありませんが今後の教育という事で・・。
その人の日頃の巡回時のレベルが知れる
業務としての巡回は皆だいたい出来ています。
契約上もやるべきことが出来ているので問題ありません。
しかし今回の様な、もう一歩踏み込んだレベルの仕事には至っていません。
大分近づいている隊員さんもいますが、やはり自分が責任者になって実際にやらないと気付かない部分もあるでしょう。
かつての自分がそうだったように・・・
他の隊員と同じレベルの仕事しか出来ないようでは、人の上には立てないでしょう。
しかしそれが出来れば、いくら自分が後から入ってきた後輩警備員であってもボンクラな先輩警備員を飛び越えて、そこの現場を任される事は大いにあります。