施設警備員に限らず、警備員は敬礼という動作を学んでいます。現場に入る時に学んでいるはずなのですが、その現場で敬礼をする機会の無い所もあるのです。ウチの現場でも敬礼をする場万が殆どなく、ある警備員に関しては今まで一度も敬礼をしている所を見た事がありません。
現場では敬礼をする場面は沢山ある
警備員になった時、新任研修で一通りの教練を受けます。
これは警備会社によって指導される内容が異なるので、どこまで細かく指導を受けるかは、その警備会社に入社しないと分かりません。
しかし、敬礼というごく初歩的な動作はどこの警備会社でも指導しているはずです。
この敬礼という動作は警備員の方ならお判りでしょうが意外と細かく、腕の高さや手の向きや形、体全体の姿勢や顔の向き挙げたらきりがありません。
そんな指導をみっちり受けた後、いよいよ現場に入って実際に敬礼をするのですが、意外と敬礼をする場面はあります。
隊員同士の報告時の敬礼や、クライアントに対して敬礼をしたり、中には子供に対して答礼する事もあるのです。
1日の仕事の中で、いろいろな場面で敬礼をするのが施設警備員ですが、中には現場で殆ど敬礼をしない所もあるのです。
職場によっては敬礼をしない所もある
私が今勤務している現場では、過去のどの施設と比較しても敬礼をしません。
全くしない訳ではないのですが、現場で「敬礼が必要」と決められておらず、中には自発的に敬礼をしている隊員さんもいますが、規則とまではなっていません。
こんな現場もあるのか、と驚きましたが慣れてしまうと自分でも敬礼をしなくなったなと実感します。
もともとうちの警備会社は、営業所の偉い人が来ても敬礼をしませんので、制服を着ていなかったら警備員とは気づかれないかもしれません。
今いる隊員さんの何人かは、過去に敬礼をする現場での勤務を経験しているので、今でも交代時やクライアントに対して敬礼をしている様です。
私自身も敬礼をする機会が減ったので、急に敬礼をする事になった時きれいな敬礼が出来るかやや心配です。
仮に敬礼をさせてもポンコツはポンコツ
敬礼をきれいに動作せるのは、毎日の実施と練習が必要です。
今まで色々な人の敬礼を見てきましたが、中にはなぜあれだけ簡単な動作が出来ないのか、という人もいます。
腕を上げて手を添えるだけなのに、傾いて居たり、体が曲がっていたりと、驚くばかりです。
鏡の前に立たせて自分の動作を見ながら練習するのが手っ取り早いのでしょうが、そういう時に限って鏡が近くにありません。
口で説明しながら腕の角度を直してやっても、もう一度やらせると出来ていない状態に元通り・・。
こんな人でも何度も練習させて、ちゃんと出来る様に指導するのです。
ウチの現場には、この現場で初めて知り合った隊員が何名かいます。
この現場では朝礼も無ければ相勤者と敬礼をする習慣もありません。
その為、何人かの隊員の敬礼を一度も見た事が無いのです。
隊長が現場の隊員の敬礼を見た事が無い
こんな隊長も実際に居るのです、ここに。
敬礼をさせなくても問題の無い現場のなので、今後もこのままで良いのですが、敬礼をさせたとしてもきっと散々なのだろうと思います。
ポンコツ警備員に敬礼をさせてもきっとまともな敬礼が出来ないだろうと思っているからです。
もし、敬礼が業務に必要な現場であったら、恐らく何度も練習をさせて覚えさせるタイプなのだと。
そしてそういうポンコツの警備員さんは、せっかく教えた敬礼も時間が経つと指導した型が崩れて無残な敬礼になるのです。
過去にひどい警備員だと、左手で敬礼するとんでもない警備員もいました。
現場の責任者として敬礼を指導するのは大変ですが、敬礼を必要としない現場でいざ敬礼をさせたら、もっと大変な事になるのでしょう。