ウチの現場のローカルシステムはおままごとレベルです。これは他の警備会社の防災センターでの勤務経験が有るから言える事で、この現場以外のローカルシステムを触った事が無い隊員さんにしたら、比較しようがありません。先日、監視盤の件で雑談をしている時にここの設備がいかにオモチャであるかを説明しました。
警備員として経験した方が良い事
施設警備員としてこの現場に来た隊員さんは、現場の勤務としては楽ですがよそでは絶対に使い物になりません。
それは、ここが施設警備員として設備の知識の経験を積むには適しておらず、資格を取ったり、この先ずっと警備員としてやっていこうと思う様な人には学べることがあまりないからです。
その最高峰として
・ローカルシステム
・自動火災報知設備
などの設備があまりにもお粗末であるからです。
ここの現場の自火報盤の仕組みとして、本体にあたるものが警備室には無く、設備担当の建屋にあります。
そこでの設備業者の方が24時間建物に詰めているので、自火報盤はそちらが管理をしており、警備員は緊急時は場所が把握できる程度のモノしかありません。
施設警備員として勤務しているのに「あ、それだけでいいんですか」と非常に楽なものになっています。
「ここの現場が初めての警備の仕事です」
という様な警備員さんがこの設備を見たら、警備員って楽な仕事ですね‥と勘違いしそうです。
施設警備がすべてローカルシステムや監視盤操作をする業務とは限りませんが、そういった設備がある現場では、ここにあるようなおもちゃの様なものではなく一連の操作を覚えて、緊急時には警備員が中心になって動く・・と思っていた方が良いからです。
程度の低い現場経験しか無いと恥ずかしい
ここの現場しか経験のない隊員さんが、商業施設の様な現場へ配属になったらきっと苦労するでしょう。
おもちゃの様な設備しかないここで毎日勤務して、よその現場で本物の自火報盤を操作する事になった時、「なんでこんなにやる事が多いの!」と驚く事と思います。
まあ、例えて言うなら、今までガラケーしか触った事のない人がスマホを渡されるようなものでしょうか。
単純な操作で十分だったものが、複雑な操作をいきなり覚えろと言われてもすぐには出来ませんよね。
これが異動した先で、仕事として要求されるのですから焦りもするでしょうし、今までのあの現場の仕事は何だったんだ・・と思うでしょう。
その時はじめて、よその現場から来た隊員さんは「ここの現場は仕事がぬるすぎるからよそへ行くと苦労するよ・・」と言っていた事が理解できるのです。
ここにはよその現場から異動してきた隊員さんも何人かいます。
みな、商業施設経験があるのでローカルシステムや、自火報盤の操作を訓練であれ身に着けています。
また、資格保持者もおり、講習期間限定ですが操作が大変である事をよく理解してます。
そんな人たちが、ここの現場しか知らず、また資格無所持の隊員さんに「ここはぬるすぎてヤバイ」という話を良くしています。
今は良いけど、いつかこの現場以外に配属になった時に苦労する・・とここの仕事だけで満足してはいけないとアドバイスしていました。
ここで監視盤がないのでなかなか指導できませんが、本人がその気であるなら教えたいですね。
操作を覚える時は積極的にいこう
以前、商業施設の現場で勤務していた時は、月に2回程度自火報盤の訓練や、排煙口操作の訓練などをしていました。
いづれも本番での使用経験はありませんでしたが、いつそうなっても慌てずに動けるようにとみな真剣に参加していました。
訓練の時間はちょうど上下番の隊員がいたので、10名近くいましたがみな真面目に「自分のものにしよう」という姿勢が見られました。
人数と時間の制約があったので、全員が毎回その日に操作出来るわけではなかったですが、メモを取るもの、隊長に質問する者と積極的だったのを覚えています。
その現場で勤務していたから、必死になっていた・・というのもありますが、せっかく覚える機会があるなら完全に身に着ける・・という意識で覚えたいですよね。
資格がもらえるわけではないし、相勤者も居て誰かが操作してくれるからいいだろう・・なんて損得や他人任せにするのではなく、誰でも同じレベルで操作ができる・・という状態になって初めてその警備隊がうまく回ると思うのです。
自分の職場のローカルシステムや監視盤操作、一人でもちゃんと操作できますか。