ここ最近雨が降り続いている中、この現場で巡回をした隊員さんがある部屋の窓が開いているのを見逃して室内がびしょ濡れに・・。幸い大事に入たらりませんでしたが、見逃しをしてしまうのはいけません。分かり難い場所であったので何とも言えませんが。
雨の日は窓の確認は厳重に
その日巡回をした隊員さんはこの現場で1年くらいの経験の方です。
年齢は60歳くらいですが、勤務態度はとてもよく、ここでよくネタにされている年配警備員とは比較にならない程、まさに対照的な方です。
資格も持っており、施設警備員としての知識もそれなりにあります。
しかし
現場での経験が少ないのがネックです。
どこの現場でもそうですが、いくら警備員としての知識や経験があったとしても初めて行く現場では、資格も持っていない20年やっている様な高齢の警備員の方が残念ですが役に立ちます。
もちろん数年も経験すれば追い抜く事は可能ですが、1年位ではまだ追いつくのは難しいでしょう。
そんな隊員さんは日頃から、立派に勤務をこなしていますが今回夜の巡回時に窓が開いているのを見逃してしまい、更にこの所の雨のせいで部屋に雨が吹き込んでしまいました。
次に私が巡回へ行った時に窓は閉めましたが、時すでに遅し・・
大惨事にはなりませんでしたが、窓付近の机周りはびしょ濡れでした。
朝にクライアントには報告しましたが「まあ、大丈夫でしょう・・」と言っていただいたのが救いです。
この部屋は巡回路の奥の方にある部屋で、窓も見難い場所にあります。
日頃からこの窓がよく開いているのを知らないと、そのまま通り過ぎてしまうのは他の隊員さんでも同じです。
窓が開いていて、見逃してしまった事を指摘されて次回から見逃す事なくチェックする流れが出来ているといってもいい位な場所です。
今回その隊員さんは初めて指摘されましたが、次回からはもう見逃す事無くチェックできると思います。
窓の閉め忘れは警備員の責任
初めから見逃す事無くチェックできる隊員もいます。
こればかりはその人の注意力や知識経験がものをいうので、完全に個人差があります。
配属された当初からしっかりしている様に見えても、見逃してしまう隊員さんもいれば、何回巡回へ行っても見逃す隊員さんもいます。
そんな巡回時の見逃しですが、開けていた従業員の方が責められる事も多少はありますが、やはり最後は警備員に降りかかります。
契約で戸締りや火の後始末などをやるのが警備員の仕事なのに、巡回時にそれが出来ていなければ厳しい言い方をすれば「契約違反」になってしまいます。
とはいえ、過去に巡回時の見逃しでクライアント側が「契約違反」を口にした事は一度も無いのでそこまで大問題ではありません。
まあ、一言ぐらいは皮肉った嫌味は軽く言われますけどね・・
しかし、警備員側にとっては指導が必要な問題です。
隊員さんがそのエリアをしっかり見ていなかったという現実はあるので、なぜ見ていなかったのか、今後どの様に見て回るのかを指導します。
大抵の隊員さんは次回からは、見逃す事無く巡回できるようになります。
この仕組みを続ければ、この現場で知識と経験を得る事が出来、一人前になっていきます。
基本的に巡回時の戸締り、火の後始末は
・見逃さず処理できれば従業員に指導
・警備員が見逃せば警備員の責任
というなんとも理不尽というか、どうにもスッキリしない流れになっています。
窓がよく開いている部屋を意識する
その現場ごとで
よく窓が開いている部屋や、毎回ガスの元栓が開いている厨房があると思います。
これはその現場の経験が長い警備員ほど熟知しています。
不始末の多いエリアを知っていれば、巡回時に「より注意深く見回る」事が出来、他の人では見逃してしまいそうな項目も拾う事が出来ます。
これが新人の警備員さんや、いい加減な巡回をする警備員だと他のエリア以上に気を付けよう、という意識が無いので見逃してしまうのです。
本当は巡回エリア全部注意してみなければいけませんが、その現場で毎回窓や元栓が開いている様なエリアは、他の場所よりもさらに注意をして見回れるような注意が必要ですね。