警備員の仕事はキツイ、と思っている人はどのくらいいるのでしょうか。現役で警備の仕事をしている人の中でも、自分の職場がキツイという方もいると思います。しかし、多くの警備員の仕事はそれほどきつい所ばかりでもないと思います。キツイという基準がどれに当たるか、という事も含めて考えてみました。
警備員の仕事は意外と楽?
警備員の仕事はキツイ、という噂を聞いた事があります。
ネットなどでも経験者の方などが証言している様でしたが、確かに内容を聞く限りキツそうな職場でした。
しかし、ネットなどに出ている証言はごく一部の情報であり、その逆のラクな仕事だ、という証言はあまり話題になっていませんでした。
人は不安になる様な情報に興味が行きがちであり、仕事がキツイだとか、マイナスの話などの方が盛り上がったりします。
実際警備員として仕事をしてきて、様々な現場で働いてきましたが、確かにキツイ現場はあります。
しかし、それ以上に楽な現場が存在するのも確かで、そのラクだという現場は、キツイ現場の仕事がかすんでしまう程、ラクな仕事でもあるのです。
そしてキツイ仕事、そしてラクな仕事という違いは、人によって全く逆な捉え方も出来るのです。
キツイという基準などは何なのか
夏が好きで冬が嫌いな人と、夏が嫌いで冬が好き、という人は好きと嫌いが全く逆です。
しかし、実際にその様な人は存在し、片方の意見だけ聞くと間違った受け取り方をする事になります。
そして、これは警備の仕事でも同じ事が言え、外の仕事が好きな人と毎日人と多くの会話をするのの好きな人の片方の意見だけ聞いてしまうと、警備の仕事の印象も全く違うものとなります。
1号警備でもある施設警備員と、2号警備でもある交通誘導警備員では働く環境や業務内容も異なります。
そんな全く逆といっても良い仕事を片方の経験者だけの意見を聞いて、警備員という仕事を知るのは不可能です。
それぞれ異なった環境の仕事で、自分に向いているかそうで無いかで感想も違います。
警備という仕事がどんな業種があり、それぞれどのような違いがあるのか分かったうえで、経験者の話を聞き、キツイのかラクなのかを判断するべきだと思うのです。
また、キツイかラクかなんて人によって受け取り方が違うので、その人がキツイと言っているのが本当にキツイのか、という判断をする必要があると思うと、そう簡単にキツイ、ラクと決めつけてはいけませんね。
キツイ職場とラクな職場
例えば施設警備の現場で云えば「施設警備はキツイから止めておけ」という意見があったとしても、何がどうキツイのか聞かない限り、キツイという単語が漠然とし過ぎています。
施設警備一つとってもキツイ所とラクな所があり、一言で施設警備がキツイと断言するのは無茶な話です。
施設警備の出入管理業務でも立哨業務と座哨業務がありますが、それだけでもどちらが楽かなんて決めつけられないのです。
ここに更に、毎日受付に大勢の来客がある、となると立哨か座哨だけでどちらがラクなんて分かりません。
また座るよりも立っていた方がラク、という人もいたりしますからね。
この様に、色々な条件が重なって、そこで初めてその現場がキツイかラクかという判断が出来るのです。
そして、他の現場と比較した時にキツイかラクかが判断できるという事です。
たかが1~2年、また1か所だけの現場の経験だけの判断で「施設警備はキツイ」なんて語るのは早過ぎます。
もっとキツイ現場やラクな現場、色々な現場を渡り歩いて比較ができる様な経験をして初めて「施設警備は〇〇だ」と言えると思います。
少ない情報だけであたかもそれが全体の情報かの様な紹介をすると、その情報に騙されて警備員になった人が可哀そうです。
ネットなどで警備員を経験したであろう人が、色々な事を言っている時、本当にその情報が警備業全体の共通であるのか、という事を別の情報とも比較して確認した方が良いと思います。
うわべだけの良い話しかしていない時、本当にそうなのか?と鵜吞みにせず自分から情報を集める、という行動も重要です。
私自身、全国の全ての施設警備の現場を経験したわけではありません。
また、交通誘導警備員の経験も無いので、1号と2号の比較の情報も性格ではないと思います。
そういった事を、自分で情報を集めて判断して欲しいですね。