警備会社にもよりますが警備員は給料が上がりにくい企業です。そんな昇給の無い警備員が食べる昼食のお弁当が年々上がり続けています。これは現場が変わり弁当会社が変わっても変化は変わらず、世の中の物価が上がっている為でもあります。ここ数年で、お弁当の値段は400円台だったのが、500円を突破し「薄給の警備員にとっては死活問題でもある」と嘆いている隊員さんもいます。
警備員は薄給であり昇給すらない
これは警備会社にもよるので、全ての警備員さんに当てはまらないかもしれませんが、警備員には昇給がありません。
特に施設警備員の場合、ずっとその現場で働き続けているので、配属時に提示された額面から何年も変わらない、なんて人も少なくありません。
10年以上も前の額面では、今では最低賃金をも下回っている可能性もあるので、そんな人は一度確認した方が良いでしょう。
そう、警備員は昇給も無ければ最低賃金ギリギリの給料しか貰えない薄給な仕事なのです。
そんな稼ぎしかないので、食事に掛けるお金も贅沢は出来ません。
施設内の従業員さんが、1,000円以上するランチを食べに行くのを横目に見ながら立哨するのです。
方や、警備員は昼食に安い仕出し弁当を頼むのです。
まあ、警備員全員が仕出し弁当という訳ではなく、自宅から弁当を作ってきたり、総菜を買ってきて食べる人、稀ですが従業員と一緒に高いランチを食べに行く人もいます。
そんな中での仕出し弁当ですが、ここ数年で仕出し弁当も値上げをせざるを得なくなってきたようです。
昼食のお弁当が高騰しっ放し
施設警備員になってから、世界的感染症や欧州での戦争を切っ掛けに、あらゆるものが値上がった印象があります。
警備員がそのしわ寄せを食らったと分かり易いのが食事です。
昼食や夕飯に仕出し弁当を頼む警備員さんも少なくありません。
仕出し弁当は基本的に「安い」というイメージがあります。
どこの現場でも仕出し弁当は、地方の田舎では500円でお釣りが貰える様な金額でした。
それがここ数年で、500円出してもお釣りが貰えない様になったのです。
お弁当の会社によっては、経費削減なのか汁物が無くなったり、容器の変更など知る限り経営も大変な様です。
そんなお弁当の値上がりに、我々警備員は悲鳴を上げているという事なのです。
たった100円もしない値上げですが、薄給な警備員にとっては大きな出来事です。
ずっとその職場で食べて続けていたお弁当が「来月から〇十円の値上げです」と毎年言われる様になったのです。
先月までは同じメニューで食べていた物が、翌月からは同じ金額では食べられないのです。
お弁当の会社にも都合があるでしょうが、食べる側としては何か「損した」気分にもなるのです。
あのお弁当に〇〇円出すくらいなら、他所で購入するか・・
という警備員さんも出てきます。
コンビニで購入するのはお金持ち
警備員が食事を用意する時、仕出し弁当というのは非常に有難い存在です。
待機時間でも現場を大きく離れる事が出来ない、と云う所も少なくなく仕出し弁当なら、職場まで配達してくれるので、待機時間でも部屋から出ずに食事が取れます。
しかし、仕出し弁当が余りにも高騰してしまっては、注文する人も少なくなってしまうかもしれません。
中には、仕出し弁当を頼まずにコンビニで食事を用意してくる人もいます。
出勤途中に予め外で購入してくれば、仕出し弁当と同じ様に待機時間になればすぐに食事を始められます。
しかも、好き嫌いの多い人にとって、日替わり弁当では困るという人はコンビニ好きなものを買う、というのは都合が良いのかもしれません。
然しコンビニの大きな落とし穴は「定価販売が多くコスパが悪い」とも言えます。
もともと定価販売が基本のコンビニですが、ここ最近コンビニで購入するのは情弱かお金持ち、という話も聞きます。
確かにコンビニは安いというイメージは無く、いつでも開いているから便利、というのが売りなお店です。
そんなお店で毎回食事を用意していては、警備員にとっては贅沢な選択です。
ですが、毎回コンビニで食事を用意している警備員さんもおり、よくもまあ毎回コンビニを利用し続けられるなと感心さえします。
今では、仕出し弁当も500円以上出さなければ買う事が出来なくなり、いよいよ警備員の給料も上げてもらわないと、生活に困る人も出来てきそうで他人事ながら心配です。