広すぎる施設に巡回する警備員が一人だと事案が発生してもすぐに駆け付けられない

大型商業施設で勤務していた当時も、同じ疑問を思っていた事があったのですが、広すぎる施設内を一人の警備員が巡回していたのです。明らかにカバー不足になるというのに毎時間ごとに巡回する警備員は一人です。施設が広くなればなるほど事案が発生する頻度は上がるというのに一人なのです。

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広い施設の巡回は警備員一人

商業施設に限った事ではないと思いますが、警備員は基本一人で巡回をします。

特別な施設で、集団で見回る必要のある物件は別ですが、施設警備員の勤務する大多数の施設は一人で巡回しているのです。

 

これは大型商業施設でも同じで、昼間のお客様が大勢来店されている時間帯の店内巡回も警備員一人でした。

あれだけ広い店内だと、1時間の間に小さな事案でも発生する件数はそれなりにあります。

そんな時でも巡回中の警備員が駆け付けて対応するのです。

 

毎回そう何度もあるわけではありませんが、店内を警備員が巡回している事で安心するお客様や、防犯としての抑止力という効果もあります。

それが、広いエリアに一人の警備員しかいないとなると、すぐに警備員に助けを求める事も出来ませんし、犯罪を未然に防ぐ効果も薄くなってしまいます。

事案が発生すれば待機中の警備員も参加

だからと言って何か問題が起きても、巡回中の警備員が一人ですべてを対応するわけではありません。

事案の大小にもよりますが、何か事案が発生した時に防災センター側が

 

「あ、これは一人では無理だ」

 

と判断し、すぐさま待機中の警備員にも声を掛けます。

この時初めて店内に何人もの警備員が出てきて、その事案の対応に入るのです。

毎回助けが必要なほどの大きな事案は発生しませんでしたが、お客様が待っているような内容の事案は、待機中の警備員も呼び出されていました。

迷子の捜索や、止めた場所が分からなくなった車を探す車検索など、警備員一人では時間がかかりお客様に迷惑のかかる時は総出で対応します。

 

事案の内容は少しでも早く解決しなければならない事案なので、解決するまでにどれだけ早く発見できるか、という時間制限のある仕事は個人的には得意とする事案でした。

「ほかの隊員さんよりも先に発見するんだ」

という競争心を持って対応に当たっていたのです。

 

そういう気持ちで仕事ができたのは幸せだったのかもしれません。

待機時間を削らされて対応に当たるのですから、普通の警備員さんならあまり良い気はしないかもしれません。

商業施設の店内巡回の警備員

商業施設というのは、多くのお客様が来店しているエリアを同じ様に巡回します。

その際、声を掛けられトイレの場所を聞かれたり、またはATMの場所喫煙室など施設に関する問い合わせが多いのです。

 

そんな時に、広い施設内に警備員が一人しか巡回していなければ、そういった対応を逃す事になり、結果お客様の満足度を下げる事にもつながるのです。

 

〇〇以上の広さであれば、店内巡回をする警備員を2人にする

 

という広さに対する基準を定めるのはなかなか難しいと思いますが、現状明らかに広さに対して警備員の配置人数が少ない所は多いと思います。

これらは契約や人件費がすでに決められているので、簡単に変更する事は出来ないでしょうが、お客様が大勢来店されるような大型商業施設では是非とも改善してほしい問題だと思います。

 

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