商業施設以外の現場の警備員さんを何名か見てきて「あ、この警備員さん絶対に商業施設では働けない」と思える人がいました。施設警備の現場は色々ありますが、商業施設の様な職場ではある程度のコミュニケーション能力が無いと、警備員にクレームが入ってしまいます。今いる現場では通用するかもしれませんが、もし商業施設へ異動する事となったら適性が無さ過ぎて、すぐに辞めてしまうと思います。
コミュニケーション能力がない警備員
警備員はある程度のコミュニケーション能力が無いとやっていけない、という話はよく出ますが、現場によっては本当に多少のコミュニケーション能力で十分やっていけます。
警備員の中にコミュニケーション能力が低い警備員さんが居るのですが、過去にもこれまでにも色々な現場で、コミュ症と呼ばれる様な人を何人も見てきました。
しかし、彼らの様に会話が苦手な人でも、現場によっては問題なく仕事はこなせます。
しかし、商業施設の様に多くのお客様から色々なお願いや苦情などを聞き入れ、それを瞬時に対応できる様にするには、相手の話をよく聞いて理解し解決へ導く思考が必要なのです。
今までの現場で、あきらかに商業施設の勤務に向かない警備員さんと仕事をしてきました。
彼らはその現場だから何とかやっていけているのですが、これがもし商業施設へ異動となったら1週間も持たないと思います。
商業施設では会話をする機会が多い
商業施設の現場では、すべての現場がそうとは限りませんが、警備員は色々な人と話をする機会があります。
それは出入管理の受付の前を通る従業員さんや、店内巡回中に警備員に声を掛けてきたお客様など様々です。
中でも特にお客様の場合は、小さな子供からお年寄りまでおり、全ての世代の人と接する事となるのです。
あらゆる年齢の人と会話を成り立たせる必要があり、しかも中には何を伝えたいのか良く分からない人もいるのです。
そういった人が何を伝えたいのかこちらが理解し、相手に伝わるように説明をしなければなりません。
しかも、時には巡回している警備員本人に対してクレームを入れてくる人もいます。
お客様とケンカにならない様にいかにうまく受け流すかも、会話のスキルに掛かっているのです。
それが、自分の事もろくに相手に上手く伝えられない様な警備員が、全世代の人の問いかけに対して応えられるとは思えません。
一応断っておきますが、何も商業施設の勤務に人並み以上のコミュニケーション能力が必要とは言っていません。
ここで、商業施設の勤務が務まらないと言われているのは、極度なコミュ症の人の事を指しています。
施設警備の現場は非常に多くの種類の現場があり、コミュ症の様な人でも務まる職場がある、という事なのです。
現場によってここまで違うのも珍しい
施設警備の現場は、人と会話をする事が多少苦手だとする人でも務まる現場があるという事ですが、これがもしあらゆる現場で人並みのコミュニケーション能力が必要な所ばかりであったら、今頃は施設警備員として勤務している人はもっと少なかったかもしれません。
それだけ救われている人も多いという事になると思います。
そんな施設警備の現場ですが、警備業界でもここまで多様な現場は珍しいと思います。
交通誘導警備員さんの現場は、多少業務が難しい所があっても指導さえしっかり出来れば誰でも配置に就けるような印象があります。
要するに交通誘導警備員さんは、現場の適性というものがあまりないのでどこでも働く事が出来る、という事です。
ただし、私は交通誘導警備業務の経験がないので、本当はどうか分かりませんのであしからず。
しかし、施設警備の現場は警備員の適性が現場にはあります。
人と接する事が苦手な人でも、人と接する事をあまり必要としない現場がありますし、逆に人と接するのが得意な人は、多くの人と接する事が出来る現場があります。
まあ、そういう意味ではこの適性があっていない人が苦手とする現場へ配属される事もあり得るわけで、そうなると本人にとっては地獄のような日々を送る事になってしまいます。
色々な現場があるので、どんなタイプの警備員さんでもその人に合った職場で働く事が出来きます。その反面、施設警備員は非常に色々な性格の人が集まる所でもあると言えるでしょう。