近くでよその警備会社の警備員さんを見かける事が良くあります。挨拶を交わす程度の仲でしかありませんが、ウチの隊員さんよりも立派に見えてしまいます。うちの警備員がダメという訳ではありませんが、パット見ただけでイイと判断出来るほどの印象を与えているのは警備員にとって重要な事ですよね。
魅せる警備が出来ている
普段別の警備員さんを見かける機会があるのですが、どの警備員さんもみな真面目で立派に見えてしまうのです。
いや、実際にみな真面目に勤務されていると思うのですが、言葉遣いも丁寧で礼儀正しく落ち着いているな、と感心します。
警備業界では
「魅せる警備」
という言葉があるのですが、まさにそれを実践していると思わせます。
うちの会社でも営業所の偉い方が隊員たちによくその言葉を掛けるのですが、私から見た限り、それに値する行動が出来ている警備員は私を含めいないと思います。
それに引き換え、いつも見る警備員さんたちは同業者から見ても「立派に警備員の仕事をしている」と彼らの事をよく知らないにもかかわらずそう思わせるのです。
ああ、これが魅せる警備なのね・・
毎回彼らの仕事ぶりを見てそう思います。
隣の芝生は青く見える
それに引き換えウチの警備員さんたちはどうでしょう。
お腹は出ているし、間食はする、仕事中に居眠りをする隊員もいます。
他の仲間の警備員を悪く言ったり、勤務スケジュールもわがまま言い放題・・
見た目の批判をするのはかわいそうですが、警備員として魅せる警備には残念ながら見た目も十分影響を与えています。
モデルの様なスリムな体形で、隙のない仕事をしている姿は誰の目から見ても悪い印象は与えませんよね。
だからと言ってお腹が出ている警備員が悪いわけではありませんよ。
かく言う私もお腹は出ていますし、間食もします。
ですが、あの警備会社の警備員さんたちも、一緒に勤務したら実は同じようにだらしのない面も十分あり得ます。
隣の芝生は青く見える
このことわざの様に、自分に無いものは良く見えてしまうという現象なのかもしれません。
彼らの細かい面までは見ておらず、その一瞬しか見ていません。
実は、人の目の届かない場面では我々と同じようなだらしのない仕事ぶりかもしれませんよね。
相手がどのように見てくれるか考えながら
彼らの仕事ぶりや個人がどんな人かまでは知りません。
ただ、毎回すれ違ったり挨拶をするだけの関係しかなく、見た目だけでそう思っているだけです。
しかし、その一瞬の見た目だけでそう判断してもらえたら、それはもう魅せる警備として成功したと言えるでしょう。
いくら見えない所でだらしがなくても、肝心の人が見ている場面で「すばらしい」と判断してもらえればすべて良く見えてしまうものです。
逆に言うと
見ていなければ何をしていても良い・・
という様な言葉にとれてしまうかもしれませんがそういう事ではありません。
ちょうど、水鳥が水面の下では格好悪く足をバタバタさせていても、ひとたび水の上では優雅に泳いでいるさまを表現しているのです。
人が見ていない所では格好悪い様であっても、人の見ている仕事中では格好よく見せる・・
これが警備員として魅せる警備の一つの表現だと思います。
他人から「あの人なら安心して任せられる」と思われるような仕事ぶりを表現できる警備員であって欲しい、と私を含めウチの隊員に言いたいですね。