今までいろいろな現場で警備員同士のケンカを見てきました。ポンコツ警備員同士のケンカもあれば、ある程度常識のある人同士のケンカなど様々です。警備業界は色々な職業経験をしてきた人が集まっている業界なので、主張も様々な為にケンカが多いのかと思います。多くが仕事に関した事の個人の捉え方の違いから発生する事ですが、中でもポンコツ警備員同士のケンカはそれこそ、小学生のケンカかと呆れる様な理由だったりするのです。
警備業界はあらゆる職業経験者の集まり
警備員の仕事を始めたほとんど人が、中途採用者になると思います。
警備員の平均年齢が高めなのは、今までの仕事を定年退職で新たに始めた人や、前の会社を辞めて警備員になった、という人が多く
新卒で入社してくる人よりも、圧倒的に中途採用の人が多いのです。
その為、あらゆる職業の人が警備員になるので、今まで自分と無縁だった職業の経験者とも一緒に働く、なんて境遇も珍しくありません。
そして、普通の会社であったのなら自分よりもはるかに上司の立場の様な人が、自分よりも後に警備員として入社することにより、年齢の経験も上なのに「後輩警備員」となり、お互いがギクシャクした感じになるのも珍しい事ではないのです。
そんな色々な仕事の経験者が集まる警備隊になるので、ちょっとした勘違いからケンカになる事も、長く警備員の仕事をしていると「良くある話し」となるのです。
みんな「俺が俺が」でケンカになる
お互いが経験してきた環境が違うので、警備員という同じ立場の仕事をしていても、ある場面でつい「個人の主張」が出る事があります。
他人に対して余り自分を押し出さない様な人には無縁な事ですが、中には主張の強い人もおり、そんな人同士が絡むと大なり小なりケンカに繋がります。
多くは、仕事をしている時にその仕事のやり方がある程度個人の裁量でも良いのに、主張が強い人は「〇〇であるべきだろ」と相手のやり方に文句を付けます。
通常ならやんわりと事が収まるか、それに従って終わる事が多いのですが、中には相手の主張が強いと衝突するのです。
過去も、普通の常識ある警備員同士が、この主張の強い者同士であった為にケンカになってしまいました。
この時のケンカは殴り合いになる様なものでは無く、お互いが初めは口で言い合った挙句その後、口を利かなくなり、普通は隊員同士雑談をしたりするのが日常ですが、この2人は業務上の会話しかしなくなりました。
仕事をする上で先輩警備員のいう事を聞く、というのが警備業界の常識となっていますが、先輩警備員に当たる人が間違った事をしていて、それに強く反発する人がいるとこの様な状況になる事が多いです。
確かに間違った事をしているのは良くありませんが、業務上どこまでそれが間違っているのか正解なのか曖昧である場合も多いので、判断は難しい時もあります。
この様に一度ケンカしてしまうと、我が強い人同士ほど打ち解ける事は難しく、どちらかが辞めてしまうか、どちらかが別の現場へ異動する場合もあります。
ポンコツ警備員同士のケンカ
先の二人はお互いのクセが強くても、最低限の常識のある人だったので、話せば理解してもらえますが、これがポンコツ警備員同士のケンカになると話は別です。
ポンコツ警備員同士のケンカになった時に、お互いの話を聞いても主張も非常識で、理由もくだらない様な事でただただ呆れるばかりです。
仕事の事で問題になる事多いですが「アイツに足を踏まれた」だとか「アイツの挨拶が気に入らない」など言いがかりの様な事だったり、そんな事で面倒を起こすなよ、と周りの警備員さんも関わりたくない様で避けられたりします。
お互いの言っている事に正当性が無い場合も多く、ある意味解決の糸口がありません。
そして、ポンコツ警備員同士のケンカはたいてい手が出ます。
「警備員同士がケンカ」
というニュースは余り見かける事はありませんが、警備員同士が手を出すケンカは、どこにでもある事ではないでしょうか。
傷害事件になるほどの大ゲンカまではいかないにしても、会社内では話題になるほどです。
他の現場で「〇〇さんと△△さんが掴み合いのケンカをした」という話は数年に一度入ってきたりします。
手が出るほどのケンカになるという事は、お互い問題のある人だったんだな、と勝手な想像をしますが、たいてい当たっているのではと思います。
手を出してしまっては、傷害事件として暴行の罪になるので、そんなつまらない事で仕事や人生を失わない様にするのが普通です。
特に険悪だった相手のせいで人生を台無しにする位なら、嫌な相手をせずにその仕事を辞めた方がマシだと思うでしょう。
手を出してしまえば終了、だという事を分かっていないので殴り合いのけんかになるのです。
警備員の仕事は色々な人と勤務に入ります。
自分とはかかわりの無かった職業経験者と働くので、思考が異なる人も多いです。
そんな人と上手くやっていける様に、譲れる時や流したりするいわゆる「スルースキル」は高い方が良いでしょうね。