警備員の仕事を初めて15年近く経ちました。警備以外の仕事と比べるとサービス業と同じ職業ともいえるので、基本的に土日や長期連休は関係なく仕事となります。そんな警備業ですが、今まで得をした事や良い事があったのか、という事を経験者として紹介してみようと思います。
警備業はサービス業
警備員はサービス業とも呼ばれています。
これは総務省の統計分類で、警備業をサービス業の分類とされているので世間ではそう呼ばれています。
なので人によっては派遣業や、保安業などと呼んでいる人もいるかもしれません。
まあ、警備業はサービス業として認識しても何も問題が無い、という事ですね。
そんな警備業ですが、365日24時間サービスを提供している警備会社も多いかと思います。
そうなると、世間のサラリーマンの様に土日祝日に休んだり、長期連休の時に必ず休みになる、とは限りません。
あくまで勤務表に従って休みを取る、という仕事のスタイルになります。
私は過去にもサービス業での経験があるので、土日や長期連休に休みが無くても気になりませんでしたが、警備員の中には必ず土日に休みを希望したり、世の中の長期連休の時に同じ様に休みを主張する者もいました。
そういった人は、定年を迎えてから警備員になった人に多く見られ、サラリーマン時代に土日休みだった人が警備員になってもその気分が抜けず同じ様に休みたい、という主張をしている様です。
所属している警備員さんたちの、個人の予定も考慮しつつ勤務表を作成しているので、特に予定があるわけでも無いのに毎回休みを指定されると他の人にも影響が出るので、周りの人にも煙たがれる事もあるのです。
警備員はサービス業である、という事は休みが定まっていない、という理解で良いかと思いますが、そんな警備業で良かった事もあったりするのです。
警備員として得した事や良かった事
サービス業であるという事は、休みの日が土日とは限らない、という点が一つあります。
土日に休みではないという事は、平日に休みがあるのです。
これが良い点の一つでもあります。
平日に休みがあるという事は、お店などへ行った時それほど混雑していないという事です。
土日に遊びに行くと、どこへ行っても混雑していてそれだけうんざりするなんて事も。
それが平日に行くと、多少人は居たとしても土日ほどではありません。
まあ、最近では平日だと外出先でお年寄りをよく見かける事が多いという位でしょうか。
それでも土日よりはマシかなと思います。
あと、仕事の面で云うと現場にもよりますが、差し入れが多いという印象があります。
これは、施設警備や交通誘導警備など、後は配属される現場によってかなり違いがあるので、私の配属した現場に限った事だけなのかもしれません。
特に施設警備員は、施設内の関係者とコミュニケーションを良く取ります。
その時に気心の知れた従業員さんから
「警備さん、良かったらどうぞ」
と差し入れを貰う事があるのです。
商業施設の場合は飲食店の従業員さんからお店の商品を、それ以外の従業員さんはお菓子をくれたりします。
こういった差し入れは、高価な物でなくても「差し入れを頂ける」という気持ちが非常にうれしいものです。
施設警備の現場によっては差し入れの無い所もありますが、交通誘導警備さんの場合もイメージですがジュースの差し入れなどあったりするものなのでしょうかね。
日頃から警備員の仕事を理解して、それを言葉と形で感謝されるというのは、警備以外の仕事ではあまり経験した事が無かったので、警備の仕事をしてきて良かったと思ったものでした。
警備員として良くない事も
しかし、警備員の仕事をしてきた全てが、得をした又は良かったと思う事ばかりではありません。
時には「ああ、やっぱり警備員って」とイヤな思いをする事もあります。
まず、多くの人が警備員というのを社会的に地位の低い仕事、という印象を持っているのではと思います。
商業施設勤務の時に痛感したのは、こちらは別に何もしていないのにとあるテナントの女性スタッフが出入管理の前を通る時に
「警備員とは目も合わせず、距離を置いて通り過ぎる」
というのを見た時です。
あからさまに汚いものでも見るかのような態度を取ったり、挨拶をしても無視したりと、いい気はしません。
人というよりも、警備員という職業を差別しているかのような態度を相手に見せる行為は、人間として残念な人だなと思いました。
世の中には少なくとも、警備員をその様な目で見ている人もいるという事に気付いて悲しくなったものです。
施設警備員だけでなく警備員として働く時、良い事や悪い事など色々な面を見る事になると思いますが、配属先の現場によって良い悪い面は違うので、それが自分で選択できない分、当たり外れのある物になってしまうのは仕方のない事なのです。