警備員として巡回をしている時に、店内で不審者を見つけた事があるでしょうか。私は記憶をたどる限り、自分自身で不審者の第一発見者になった事はありません。巡回中に怪しい動きをしている人は見た事はありますが、明らかに犯罪を犯そうとしている様な不審者までの見極めは習得できていません。
不審者を見分ける経験が必要
施設警備員と勤務する以上、不審者という人物にいつか出会うと思います。
自分の勤務する現場で、自分が第一発見者となるほど不審者という人物を見極められるようになれば一人前だと思います。
ウチの現場では、不審者がそう簡単に来るような所ではないので、隊員さん達はそれほど不審者に対して警戒をしていません。
しかし、それではいつまで経っても怪しい人に対しての観察力は身に付きません。
「ボケっー」
としていても1日は終わるので、自分から身に付けようとしない限りいつまで経ってもダメ警備員のままです。
もしかしたらそれにさえ気づいていないかもしれない程、ダメな警備員になっているかもしれませんね。
事案を未然に防ぐ事につながる
不審者を不審者として判断できる、という事は何か重大な事案が発生する事を未然に防ぐ事が出来る、という事です。
もし、その不審者が人を殺めてしまう様な人物だったとしても、警備員が事前に「不審者」と断定して防災センターへ報告し、施設にいる警備員全員でマークで来ていれば、犯罪を犯す前に警備員総出で食い止める事が出来るかもしれません。
もし、そんな事も気にせずに横を通り過ぎ呑気に「いらっしゃいませー」なんて素通りしてその後、刺傷事件でも発生でもしたら
「お前、横を通り過ぎた時に何か気が付かなかったのか」
なんて責められるかもしれません。
そう、周りにもう少し気を配って巡回していたら、もう少しお客様一人一人に注意を払っていれば、なんて後悔しても遅いのです。
日頃からお客様に目を向ける事
施設警備員、特に商業施設での勤務では大勢のお客様とすれ違います。
店内巡回も曜日によっては、ものすごい人数のお客様を目にするでしょう。
施設警備員はその大勢のお客様の安全を守るために、館内を巡回します。
まっすぐ歩く事が出来ないほど多くて、うんざりしてしまうかもしれません。
それでも警備員として、周りの人を良く観察し不審者が何か問題を起こそうとするのを未然に見つけられる様になって欲しいのです。
人を見て判断する、という行為は新人の警備員でなくても得意な人は居ます。
そんな人は警備員という仕事に向いているかもしれませんね。
そうでない人でも、毎日巡回し人を観察し、自分なりに経験を蓄積させればいつかは見分ける事が出来るようになるかもしれません。
出来るか出来ないかは本人の気持ちと努力次第だと思います。
巡回の時、毎回そういった練習に気を使ってみてはいかがでしょうか。