大抵の商業施設にはあるエスカレーター。このエスカレーターが壊れているのを見た事がありますか。上り下りの時に手を置く手摺り、これが外れている状態を見た事があるのですが、大事故にもつながるのではと驚いた事があります。
エスカレーターが壊れる瞬間
施設警備員として巡回をしている時にエスカレーターが壊れているのに遭遇した事があります。
数年前に商業施設で勤務していた時に、巡回中に無線でエスカレーター異常があると聞き、駆け付けました。
そこで見たのは、エスカレーターの手すりが弛んで外れかけている状態でした。
壊れた瞬間は見ていないので、なぜそうなったのは分かりません。
当時は防犯カメラでも確認できたでしょうが、私はまだその当時は比較的新人の時だったので、詳しい内容までは聞く事は出来ませんでした。
ベルトの緩んだエスカレーターはもちろん停止しており、壊れた瞬間は乗っていたお客様もいた事でしょう。
幸いけが人もなく、その日の内に修理も終えていたと思います。
設備的な事なので詳しく分かりませんが、あのような状態にもかかわらずすぐに動くものだと感心したものです。
以前ネットで見たエスカーターの事故映像などを見た事がありますが、足元が落ちたり、乗っている人が将棋倒しになる様な事故は、自分の勤務している現場で起きたらさぞ大変な事になるだろうと不安になります。
そうならない様に日頃から、巡回中にエスカレーターを利用して異音や異臭がないか確認する必要があるのです。
警備員が機動と停止を操作する
現場で異なるので参考にならないかもしれませんが、警備員がエスカレーターの起動と停止の業務をするところがあります。
私の所属していた商業施設では、警備員がエスカレーターの鍵を巡回キーの一つとして預かり、開店時と閉店時に起動と停止業務をしていました。
施設警備員と言ってもみなエスカレーターの操作が出来るとは限らないのです。
そういう意味では私はラッキーですね。
まあ、操作はカギを回すだけなのでそれほど難しい事ではありません。
しかしボタンやら鍵穴など、鍵周りの操作を覚える必要があるので知っていれば他の現場でもすぐに操作が可能です。
巡回中にエラーが起きたと無線を聞き、現場で停止しているエスカレーターを大勢のお客様の前で起動するのは、緊張と周りの誰も出来ない事をするという小さな優越感はあった記憶があります。
そう、今の現場ではエスカレーターが無く、その小さな優越感を感じる事が出来ないのです。
まあ、そんなに頻繁にエスカレーターがと回れては困るので、異音や異臭、またはおかしな動きをしていないか巡回もするのです。
巡回時にも起動確認をする
よく警備員が巡回中にエスカレーターに乗っている事がありますが、あれは別に上下階のフロアを行き来するのに、階段を使わずに楽をしようとしているのではありません。
毎日大勢の人が利用するエスカレーターに機械的故障がないかどうか確認しているのです。
丁度、巡回時のフロアの上下階の移動も兼ねて稼働チェックをしています。
エレベーターもそうですが、エスカレーターやエレベーターは利用者も多く、いざ故障をすると人を巻き込んでの事故にもなりえます。
その事故はいつ発生するかわからないので、普段から警備員が巡回時に異常がないか確認しているのです。
音やにおい、設備の正常稼働を実際に自分が乗って調べます。
お客さん以上に毎日乗っているので、異常にも気づけるのです。
その時、異常に気付けば早めに設備員に連絡し、専門の方に見て貰い必要があればその設備を止めて修理もしてもらいます。
実際に過去に私もエレベーターの底に水が溜まるという異常を発見して、修理依頼にまでなった、という報告をした事があります。
この様に警備員が設備の稼働チェックをして、異常からの事故に至るのを未然に防ぐ事に役立っているのです。
巡回時に警備員がエスカレーターやエレベータに乗っていても、業務で乗っている、という事をもっと知って欲しいと思います。