ここ最近この現場で勤務するようになって5年以上経ちました。ここの建物はどれも築20年以上経つような古いものばかりです。初めてこの現場に来て建物の耐震工事や改修工事など見てきましたが、建物の大きな見た目は5年前と同じです。外から見るとそれほど古臭い感じはしませんが、建物の巡回をしていると至る所にガタが来ているように見えます。
施設の築年数が長いと大部ガタが来る
警備員が現場で働く施設は新築であれば問題ないでしょうが、配属されるような現場はほとんどが築年数が経っている所ばかりだと思います。
ここの現場も同様、築年数は20年以上経っています。
前の商業施設も築年数は15年以上経っていました。
築年数が長いと色々な問題が出てきます。
20年も経つと建付けが悪くなってきたり、外壁がボロボロと崩れたりと見た目にも良くありません。
蛍光灯は至る箇所が交換時期を過ぎて、次から次へと交換となり床は割れていたりワックスをかけてもすぐに黒くなってしまいます。
警備員として日々巡回をしていて築年数が長いと業務にも支障が出てきます。
ここずっと問題になっていてクライアントにも報告しましたが、最近新しい異常個所が見つかりました。
施錠が出来ていない扉もチラホラ
巡回している時に普段施錠のみの確認でドアノブをガチャガチャと動かすのみの外向けの扉があります。
先日何気なくこの扉からいったん外に出て、自動で施錠されるために鍵で開けようとドアノブを触った所・・
鍵で開けなくても扉が開きました。
本来この扉は中からは普通に通れますが、外からは鍵がないとは入れない仕組みになっているのです。
それが外からでも何もしなくても入れてしまうのでこれはマズい事です。
この扉はこの施設の人間も普段通らない所なので、さらに巡回路でない警備員でさえもドアノブでの確認しかしないので誰も気づかなかったのでしょう。
即翌日にクライアントに報告して、扉の異常を伝えました。
扉が開いてしまった時に、ドアを観察したのですが築年数の経過によるラッチ部分のサビや建付けのゆがみが、施錠されなければならないのを妨げているようでした。
センサーは反応して施錠する音がしているのですが、全く施錠されていませんでした。
いずれにしても古い建物にありがちなドア部分の故障ですね。
自火報が誤発報
また、古い建物で一番まずい問題が自火報関連の故障です。
ここの施設でもその問題は出ています。
もう解決はしているので大丈夫ですが、以前自火報のセンサーが経年劣化により誤発報を繰り返していました。
正確にはセンサーが発報前の注意を知らせるブザーが自火報盤から出ていました。
これが特定の場所でなるのではなく、建物に設置してある至る箇所のセンサーが毎回鳴っていました。
その度に設備の方と一緒に現場を見に行って、センサーを新しいものに取り換えていました。
今ではあらかた取り換え終えたので、鳴る事はありませんがぜ実のところゼロにはなっていないんです。
設備の人のいう所、気温差で結露が発生してそれに反応しているのではないか・・という話です。
建物が古くなってセンサー部分に結露が発生してしまうのが理由なのか分かりませんが、誤発報するような理由が結露では新しいセンサーに変えた所でまた発報しそうですよね。
こういった築年数が原因で我々警備員の業務にも支障が出るような問題はクライアントだけの問題ではありません。
日々巡回する中で、建物に関するちょっとした異常でも報告するのは大切な事だと古い建物で勤務していると感じます。