先日巡回の報告書を出した翌日に警備担当の方から「〇〇の部屋は巡回していないのですか?」と聞かれました。その部屋はマスターキーでしか開ける事が出来ず、巡回キーでは開ける事が出来ないので毎日の通常の巡回ではドアノブの確認のみですよ、と伝えたところビックリされました。どうやら毎日その部屋の中まで巡回していると思っていたようです。
巡回で入る部屋と入らない部屋
警備員が通常建物の巡回をする時、巡回キーというものを持って行くのですが、その巡回キーに付いている鍵で入れる部屋しか巡回できません。
それ以外の部屋は巡回時には入る必要が無かったり、クライアント側が入って欲しくない部屋など様々です。
私がこの現場に配属された時から、今ある巡回キーで毎日建物の中の巡回をしていたので、今回警備担当の方が聞いてきた部屋はクライアント側も承知のことだと思っていました。
ここの現場は数年で警備担当が替わるので、クライアント側でその引継ぎもうまく行っていなかったのかもしれません。
警備側も鍵が無ければ入る事が出来ませんし、鍵が無いので巡回の必要が無いエリアだと認識していました。
それが今回の問い合わせでこちらがビックリする話が来たので、お互いビックリした状態になってしまいました。
クライアント側としての希望はどうなのか
10年以上前の巡回の事は古参の年配警備員が知っていますが、どうやらかなり昔はその部屋も巡回していたようです。
しかし今の巡回キーになってからは鍵が無いために部屋に入れなくなり、それが今まで当たり前にな状態になってしまった、というのが現状らしいです。
今の警備担当の方が当時の事までは知らないはずですので、部屋に入るか入らないかという業務を今後改めてする必要が出てきました。
近いうちに警備担当の方と協議して、巡回時にその部屋も対象にするかどうか決めなければなりません。
恐らくその話し合いをすると今回問題になった部屋だけでなく他の部屋も入っているかどうかの流れになるのは間違いなく、最終的にクライアント側が希望する部屋を巡回する事になると結構な数になる可能性があります。
今、毎日巡回している内容からさらに部屋数が増えると時程表の巡回時間が崩れるのは間違いありません。
そうなると時程表の変更と契約に関する内容も変える必要が出て、話が現場レベルだけでなく警備会社、ようするに営業所の人間にも来て話をする事になるかもしれません。
これはとても面倒な事になりそうですよね。
本音を言えばその部屋は、会議室に近い部屋なので部屋の中には机と椅子しかありませんし、貴重品になるようなものも一切ありません。
なので、10年以上前から警備員が巡回する必要が無いと判断され巡回エリアから外されたのではないかと思います。
それを復活させるのは警備業務からしても無駄に近いものではないかとも思いました。
巡回キーの見直しが必要
もしこのまま巡回エリアに認定されると、今の巡回キーだけでは部屋に入る事が出来ません。
巡回時にマスターキーをもって行くわけにもいかないので、クライアント側からその部屋、または巡回エリアを追加する複数の部屋の鍵を用意してもらう必要があります。
警備員が単純に巡回するエリアが増えるだけ・・というわけには行きません。
各部屋の鍵が必要になります。
今後何部屋増えるか分かりませんが、クライアントがその分鍵を用意する必要があるのでそれはそれで大変な事です。
鍵の管理授受簿の変更も必要ですし、本当に大変な事になるでしょう。
クライアント側がいくつ位の部屋の巡回を希望するか分かりませんが、巡回時の鍵の本数が増えるのは巡回時のリスクも上がるのでちょっと心配です。