施設警備員は外周巡回という業務があります。現場によって内容は変わりますが、今回は施設内の駐車違反車両を管理する業務のお話です。車を1台ずつ見て回るのですが、警備員によってはそんな単純な見回りでさえ満足に出来ず、いい加減な仕事をする事でクライアントにお叱りを受けてしまうのです。
施設側が違反車両に対して厳しい所もある
これは施設によって変わるのですが、クライアントによっては駐車違反に対しそれほど関心が無く厳しくない所もあるのです。
多くの現場ではクレームに繋がる事もあるので「ある程度は厳しく取り締まりをして欲しい」という要望はありますが、余りクレームも上がってこない様な現場では、クライアントも警備員に対してそこまでうるさくは無いのです。
私がいた以前の現場では駐車場が広く、違反する車両も結構あり、関係者から施設側にクレームも入るようで、警備員に対して
「駐車違反車両に対しては漏らす事なくチェックしてください」
という指示を受けていました。
広い駐車場にたくさん停められた車両を漏らす事無く確認する、という事がどれだけ大変なのか簡単に言ってくれるけど分かっているのか・・と思ったものです。
主に外周巡回という業務で、駐車違反車両を見てくるのですが、この外周巡回という業務もちゃんと時間が割り当てられています。
その限られた時間内に、施設内にある広大な駐車場の車両を1台1台確認するのはとても大変な作業量なのです。
それこそ、テンポよく確認していかないととても時間内に帰着する事が出来ないほど、業務量と時間のバランスが合ってていませんでした。
外周巡回をする警備員の仕事の出来に大きな差がある
そんな警備員にとってもハードな外周巡回だったのですが、警備員によっても業務の出来にばらつきがあり、中には
「本当にちゃんと見回って来たのか?」
と疑われるような見回りをしている者もいました。
通常、1時間かかる外周巡回から帰着して、違反車両を報告するのですが、その隊員の時だけ妙に違反車両件数が少なく、更に帰着時間も早いのです。
その隊員が勤務に入った日に限って、従業員から
「駐車違反している車両がいるんですけど・・」
というクレームが警備室へ入ります。
外周巡回の見回った時のタイミングと違反した車両が入庫したタイミングで、違反チェック漏れが出る事があるので、警備員が違反車両チェックを見逃してしまう事は稀にあります。
しかし、この警備員はこの様なパターンが何度もある事から
「もしかしたら違反車両チェックをちゃんとやっていないのでは・・」
という疑いが出ました。
警備員の業務はほとんど一人で行う事が多いので、一緒に見回る事も出来ず確認は出来ませんでしたが、他の隊員さんはまじめに巡回しているのに、中にはいい加減な巡回をしている者もいるのです。
外周巡回は外回りなので施設警備員にはキツイと感じる
施設警備員は主に室内での業務が大半を占めます。
中には外での業務を主体とした施設警備業務もありますが、それほど多くは無いでしょう。
そんな室内での仕事のつもりでいるのに、外周巡回があり1時間近く駐車場の違反車両の確認をするとなると、戸惑う事もあるでしょう。
特に夏の暑い日や冬の寒い季節は、日頃屋内での仕事をメインとしている警備員にとって辛い事はありません。
1年の殆どが外での業務がメインの交通誘導警備員さんよりも、暑さや寒さに耐えられるような装備を身に付けていないので、外の環境の影響をもろに受けるのです。
夏は汗びっしょりになり、冬はガタガタ震えながら警備室へ帰着します。
これは施設警備の現場でも、外周巡回のある所と無い所があり、また駐車場が広ければ広いほど、その現場の警備員さんの仕事量は増えます。
今の現場では駐車場での違反車両チェックが無いので非常に助かっていますね。
外周巡回のある現場で働く、施設警備員さんは駐車場の違反車両チェックをする際は、今の時期だと防寒対策をしっかりとして業務に入るよう気を付けると良いでしょう。