外周巡回の業務内容は現場によってやり方がそれぞれ違うと思います。しかし、大まかに建物の外扉の確認をしたり窓が開いていないかを確認する他に、駐車場に止められている車両も見たりします。止める資格の無い車両が止まっていたり、駐車しても良い時間以外に止められていたりする違反車両を確認するのです。
外周巡回で違反車両を取り締まる
外周巡回時に建物の外周を見るだけでなく、駐車場に止められている違反車両を確認する現場もあります。
私が過去に勤務してきた現場では、殆ど外周巡回時に建物だけでなく駐車場の違反車両も見てきました。
外周巡回へ出発する時間は昼間であったり、もしくは夜間であったりと時間帯は違いましたが、確認の仕方はどれも同じです。
現場の施設によって施設内の駐車場の利用のルールが違うので、違反車両となる基準も多少異なります。
違反車両の確認で一番苦労した現場は、駐車許可証を発行する駐車場でその許可証の無い車両に対して警告し書類を作成する事でした。
基本的には誰でも止められる駐車場なのですが、駐車する際に警備室で駐車許可証を発行しなければならないのですが、中には面倒に思うのか許可証を受け取らずに駐車してしまうようです。
結果、警告されるので面倒な事になるのですが、そんな車両が多い日には警備員の仕事も増える、というわけなのです。
駐車場次第では長時間にも及ぶ
駐車許可証を発行して駐車する分には何の問題も無いのですが、中には面倒くさがってか許可証無しで車を止めてしまう人がいます。
警備員は日中に駐車場の外周巡回をするので、そんな許可証を受け取らずに駐車した車両が多い日などは、警備員の仕事がどっと増えるのです。
日によっては、違反している人がほとんどおらず外周巡回もスムーズに終わる事があるのですが、ハズレの日の外周巡回に当たると通常よりも時間がかかってしまいます。
何もなければ駐車場を通り過ぎる程度の時間で終えられる事が出来るのですが、1台でも違反車両がいた場合は、違反車両の処置に数分時間を取られてしまうのです。
1台で数分時間を取られてしまうので、違反車両が数十台いた日にはそれだけ外周巡回から帰着するまでの時間が遅れるという事になるのです。
一応、外周巡回の時間枠は違反車両が多かった時の為に十分な時間を確保しています。
違反車両がほとんど居なければ、その分早く帰着出来る事となり、その時間はクールタイムとして一息つけるのです。
休める時間が短くなるのが惜しいからと、違反車両を見逃してくるのはNGですが、ポンコツ警備員の中にはそういったズルをする者もいたりしました。
夜間の違反車両は危険
昼間の外周巡回は多くの車両が施設内に入ってきて、許可証に関した業務で警備員が忙しくなる事もあります。
しかし、それが夜間ともなれば駐車している車両もほとんどいなくなり、夜間の外周巡回は昼間よりもラクにはなります。
しかし、夜間だからと言って駐車場に車両が完全にいなくなるわけではなく、時には夜間でも違反車両の対応が発生する時があります。
夜間時に違反している車両の台数は圧倒的に少ないですが、対応する時の危険度は昼間の時とは比べ物になりません。
夜間は周りも暗く、車両の近くに人がいても気付かない場合もあり、不用意に近寄った際に襲われるなんて事もあります。
また、夜間に1台だけ停められている車両は車内に人がいる可能性もあり、最悪の状況としてそこで命を絶とうとしている人もいないとも限りません。
実際に、そういった車両を見た警備員さんもいる様で、その話を聞いてからは夜間の外周巡回で駐車場に1台だけ車が停められている時は、身構える様になりました。
幸い、そのような事件には遭遇していないので、出来れば今後も何事も無く外周巡回を終えたいと思います。
まあ、時にはそういった痛ましい事故ではなく、いかがわしい事をしている車両にも出くわします。
迷惑な事ではありますが、こちらの方が遭遇してもまだマシですね。
夜間に限らず外周巡回は車両の確認もする事があり、車が行き来する駐車場内を警備員は通過するので、事故に巻き込まれない様に気を付ける必要もあります。