警備員として勤務してきてその間、喫煙者の警備員を何人も見てきました。2020年の改正健康増進法で決定的になったのか、周りの警備員さんの喫煙率がぐっと減りました。年々上がるタバコ価格と、もともと低い給料の為か、今では警備員10人中のうち、喫煙者は一人となってしまいました。
警備員は喫煙率が高い
警備員とタバコと云うと昔から切っては切れないイメージでした。
当時私が勤務していた商業施設でも、たった10年程度以上前の話ですが、タバコを吸う警備員さんは10人いたら半分以上は喫煙者でした。
さらに警備員の周りの設備や清掃関係の方も揃って喫煙しており、防災センターの裏には喫煙小屋があり、そこで警備員をはじめテナントの従業員さんまでもタバコを吸いに来ていたほどです。
しかし、たった10年ほどで法律などの改正や、年々上がるタバコの価格などから、徐々にタバコを吸う人が周りから少なくなっていった様に感じます。
警備員の入れ替わりや、現場の異動などで警備員さんの顔ぶれが変わったとはいえ、今の現場では10人いたら1~2人しかタバコを吸う警備員さんは居なくなりました。
年々上がるタバコ価格からの脱出
私も昔はタバコを吸っていましたが、当時はまだ1箱280円位だった価格が、今では600円にもなっているようです。
1本あたり14円だったのが今では30円となり
「すみません1本下さい」
なんて気軽に言えなくなったのでしょうかね。
1日1箱吸う人は、1か月に18,000円の出費であり、非喫煙者から見るとその分毎日の食事代にプラスすれば、相当豪華な食事が出来るのにもったいない、と感じてしまいます。
そして警備業についている人は、毎月無駄遣いが出来るほど稼いでいる訳でもないので、警備員で喫煙者という人はかなり経費としては痛い出費なのではないでしょうか。
以前は周りの警備員さんでも喫煙者は多かったのですが年々減って来て、今では紙タバコを止めて電子タバコへ移行するか、もしくは喫煙そのものを止めてしまう警備員さんもいました。
タバコと云うのはもともとブルーカラーの職業の人に喫煙者が多いイメージがあったのですが、趣向品とはいえここまで価格が上がってしまっては、ホワイトカラーの人にしか嗜む事が出来なくなってきている感じがしますね。
そんな予想を証明するかのように、警備員や設備の人よりも所得の多いクライアントの従業員さんの方が喫煙室に入り浸っている気がします。
今では警備員周りはクリーンになった
一昔前は警備員でも喫煙者はたくさんいました。
それが今や警備員で喫煙者を見かける事の方が少なくなっている気がします。
もともと警備員は高齢者が多い方ですが、老後の自分の健康の為や少ない所得の為にタバコを止めざるを得なくなっているようです。
その為、今やウチの隊ではタバコを吸う警備員の方が少なく、隊員さんとすれ違ってもタバコの匂いのする人はほぼいません。
一昔前は、喫煙所から戻ってくる警備員さんの服についた煙の臭いに若干の嫌悪感があったのですが今ではほとんどありません。
最近の若い人も酒やたばこをしない人が多いので、今後入ってくる若い警備員さんも非喫煙者が多い事でしょう。
警備業界内でもこの先、喫煙者はタバコの値段が上がれば上がる程、どんどん減っていきクリーンな職場へと変わっていくのでしょうか。