人は誰でもそれなりに体臭がします。しかしある現場では高齢者が半数を占める中、加齢臭やホームレスの様な匂いを発する人達がいました。彼らは自分の体から人を不快にする匂いが出ている事に気づいていないのでしょうか。また逆に匂いを気にしすぎて、いい年した高齢者が香水を過剰なほどにつけすぎるのも、ありもしない色気を気にしているようで気持ち悪い気がしますが。
加齢臭のする人とそうでない人
警備員の仕事をしてきて、多くの高齢者の警備員さんと勤務をしました。
加齢臭という言葉がありますが、これは歳をとるにつれて体から独特なニオイを発するようですが、全ての高齢者の人が出すわけではありません。
そして加齢臭が発生しだす年齢も決まっていません。
加齢臭の現任はストレスや食生活など色々な原因があるようですが、個人差もあるようですが多くの場合、高齢者によくみられる生理現象です。
警備員の仕事は高齢者が多く、一緒に仕事をしていると加齢臭のする環境に長くいる事になるのです。
しかし、同じような年齢の警備員さん同士でも、加齢臭のきつい人と全くにおわない人もおり、その人の生活環境や個人差があるのだという事が良く分かります。
太っているだとか、ハゲているなど見た目としての違いを探す事は出来ません。
70歳も過ぎている警備員さんが全く臭わないかと思うと、60歳の警備員さんが強烈な加齢臭を発している事もあるのです。
しかし、加齢臭は皆おおよそ似た様なニオイなのですが、中にはホームレスのような匂いをする警備員さんもいました。
ホームレスの様なニオイのする高齢者
ホームレスのような匂いと云っても、ピンとこない人も居るかもしれません。
施設警備員の仕事をしていると、ホームレスの対応をする現場もあるのですが、臭いがイマイチ分からない人は、いずれ分かるであろうとしてスルーしてください。
とにかく近くにいると、「あ、これがそうか」と分かる日が来ると思います。
そのホームレスの臭いですが、ホームレスでない普通の生活をしている人ならまずそんなニオイを発する事は無いと思います。
服を何か月単位で洗っていないだとか、最後に風呂に入ったのがいつなのか覚えていないだとか、そういった生活をしない限りホームレスのような匂いは出ないと思います。
しかし、以前の現場で一緒に働いた高齢警備員の中に、このホームレスと同じような匂いを出す人がいました。
全く同じようなニオイではないのですが、限りなくそれに近い、という感じです。
辛うじて洗濯はしているであろう制服を着ているので、そこまで臭くは無いのですが、商業施設でさんざん対応したホームレスのニオイに近いものを感じました。
今となってはあれが加齢臭なのかどうかは分かりませんが、それとなく生活環境を聞いた事がありますが、独り者で面倒くさがりな性格の様なので、洗濯や風呂などあまり積極的にしていなかったのかもしれません。
また高齢者でもあるので、周りが気にするような事に鈍感な節もありました。
周囲の目を気にしなくなる高齢者
全ての高齢者がそうではありませんが、年を取ると周りが自分に対してどのように思っているかという事にあまり気を使わなくなるような気がします。
服装や体臭など、自分が気にならなければ臭くてもかまわない、という様な感じです。
多くの高齢者がこれに当てはまっている様な気はしませんか。
一見どんな物事に動じない、という様な良い印象を受けますが、悪く言えばどれだけ汚くても臭くても気にしないのです。
このホームレスのような匂いのした高齢警備員さんも、歳をとってこういった事に無関心になっていたのかもしれません。
ホームレスの様に、周りが同じ様な人ばかりなら問題ないかもしれませんが、仕事をしている周りの人はホームレスのような匂いを出す人はほとんどいません。
その中で一人だけそんなニオイを出していたら、周りが気が付かないはずがありません。
しかし、その匂いが加齢臭から来るものなのかはっきりしないので、本人に直接聞く訳にも行かずどうにもなりませんでした。
匂いの問題はデリケートな面もあるので、同じ職場にそういった人がいても改善しにくいものです。
話しにくい事も言い合えるほどの間柄なら伝えられますが、歳も違えば今更親密な仲になるほど若くはありません。
個人個人がもう少し、周りの目を気にしてくれると助かるのですが。