施設警備員は当直勤務というものがあります。24時間施設内に拘束され、帰るのは翌朝という長時間働く勤務です。拘束時間が長いので、仮眠時間もあり待機時間や食事など働きながら施設内で済ませます。そんな当直勤務ですが、警備員さん個人の働き方にもよりますが、1か月に何日くらい当直勤務として働いているのでしょうか。
当直勤務は24時間働く
今まで施設警備員として、当直勤務という働き方をしてきました。
警備員歴から見ても、日勤や夜勤よりも圧倒的に当直勤務で働いて来た時間が長いです。
たまたま当直勤務の現場の配属や当直勤務のポストばかりだった、という事もあります。
何も「施設警備員=当直勤務」という訳ではなく、日勤もあれば夜勤もありまた現場によっては、当直勤務の無い所もあります。
そんな当直勤務ですが、当直勤務は24時間その施設で働く事を指しています。
朝出勤してきて、帰るのは翌朝となりまさに24時間拘束されるのです。
別に休むことなく24時間働いているわけではなく、多くの会社は約16時間労働して、それ以外の時間は待機時間と仮眠時間になっています。
24時間働いたその日は、丸々お休みとなる為、厳密には8時間勤務を2日行っている様な形となります。
当直勤務は2日分の仕事を1日に圧縮している様なものになるので、勤務としては2日消費した事になります。
その為、1か月にMAXでも15日出勤が形としては限界という事になっています。
1日から15日と出勤は様々
当直勤務は2日分の労働と計算されているので、当直勤務のみの出勤者は、最大でも15日までしか働く事が出来ません。
当直勤務の基本的な勤務形態は
・当務⇒明け日⇒休み⇒当務⇒・・
となり、実質「仕事と明け日と休日」の3日間の繰り返しとなる事が多いですが、人手不足の警備業界では
・当務⇒明け日⇒当務⇒明け日⇒当務⇒・・
と「仕事と明け日」の繰り返しでMAX15日の出勤まで働かされる事もあります。
警備会社やそこで働く警備員さんの個人の都合で、1か月に何日くらい働くかは変わってきますが、今まで一緒に働きてきた警備員さんは
1か月に5回くらいの当直勤務の方からMAXの15回まで働く人など様々でした。
高齢で年金を貰っている様な警備員さんや、副業で別の仕事を兼ねているような方は1か月に数回程度の出勤日数でしたが、私の様に生活が掛かっている様な人の場合だと、12~15回くらいの当直勤務をこなしていました。
1か月に15回も当直勤務をすると、いくら給料の安い警備会社でもそれなりな金額を貰える様になります。
流石に1か月に1回しか当直勤務をしない、という警備員さんは居ませんでしたが、その現場に応援で月に数回しか入らない様な警備員さんだと「1回」もあるかもしれませんね。
そんな当直勤務ですが、現場によっては1日がハードな勤務と、何もする事の無いマッタリな1日を過ごせる所がありました。
ハードな現場からマッタリな現場まで
施設警備の現場は「当たりハズレ」の差の大きな職場です。
巡回や立哨など、どこの現場でも施設警備員として同じ様な業務をしているのですが、施設の規模や規則などで仕事量が大きく異なります。
過去にハードな現場とマッタリな現場両方経験してきましたが、配属先によっては長続きする人とそうでない人が出てきます。
警備員として楽がしたくて入社した人は、この配属先によってはすぐに辞めてしまうか、想像以上のラクさを実感して続けられるか、の分かれ道でもあります。
例えば
当直勤務でハードな現場は、朝から翌朝まで業務で動き回る事となり、翌朝の帰る頃にはヘトヘトになっている事が多いです。
反面、マッタリした現場では1日椅子に座りっ放しで、特に来客も無く巡回もほとんどない、という翌朝も多少の寝不足はありますが比較的元気です。
これは施設によって勤務内容が大きく変わり、例で紹介した勤務内容も私が経験した現場の話なので、他でも同じ様なマッタリした働き方になるとは限りません。
しかし、ハードな現場の勤務はどこにでもある大型商業施設の勤務であり、多くの大型商業施設は大方同じ様なハードな労働になるかと思います。
クライアントと警備会社の契約金が潤沢で、現場に配置させる警備員の人数が多くなればなるほど、一人当たりの業務量も減るので大型商業施設でも多少はラクになるかもしれませんね。
人数が多くなれば、1か月あたりの当直勤務日数も減るでしょうから、多少仕事がキツクても、体を休める日も増えるでしょう。
まあ、その分収入も減るのでどちらが良いかは個人の都合にもよりますね。