どこの施設でも自火報盤の点検があると思います。この現場でも年に数回自火報盤の点検で業者が入っています。今回その業者が作業中ミスをし、自火報盤を発報させたのですが、ウチの隊が点検だからと何もアクションを起こさなかった事で大失態をやらかしました。
点検日だが通常発報なのに放置
悪い事は続くもので、先日の事案の報告をしなかった不手際の第2弾が発生しました。
それは朝当直勤務を終えて、次の日の当直者と交代して間もなくの事でした。
自火報盤が発報したのです。
今週はずっと自火報盤の点検で業者が入館しており、交代した隊員さんたちも今日も受付をして入館した業者を確認しています。
その流れでの発報です。
その瞬間「また発報点検の連絡もなしに自火報を作動させたな、相変わらずいい加減な業者だ・・」という空気だったそうです。
そう「また発報の・・」とあるように業者が連絡もなしに自火報盤の点検を始める事は別に珍しい事ではありませんでした。
しかし今回の発報はいつもと少し違いました。
点検時はすぐに止む発報音が止まないのです。
更衣室で帰り準備の為着替えている私は「ん?音が止まない、おかしくないか」と不思議に思い自火報盤のある警備室へ戻ります。
警備室内は点検だからと、音を気にする事も無くいつも通りな状態の隊員さんたちです。
「音止まないのおかしくない?いつもと違うよね」
と私が行ったのと同時に、設備担当の方が警備室に見えました。
「この発報は誤報だそうです、今うちの係員も現場に行っています。え?、今日自火報の業者が入っているのですか、それで警備さんは現場には・・え?行ってない?」
それを聞いた途端、しまった!と思いました。
業者が入館しているのはともかく、点検だろうとはいえいつもと違う発報音、電話確認もせず点検だと決めつけて確認の連絡をしなければ現場にも誰も行かず・・。
その時の当日の勤務者の隊員は、何もせずほったらかし。
設備の方はその場で業者に電話し、作業開始時に間違って発報させてしまった事を確認し、そこで業者が点検前に誤発報したと確定しました。
業者が入っていますからそのせいですよ、設備担当の方に説明した隊員の通りだったかもしれません。
しかし、何の確認もせず現場に行こうともしなかった隊員に設備担当の方は
「間違いであったとしても、とりあえず現場には行かないといけませんよね」
という言葉をおっしゃいました。
設備担当者が警備室に来てド正論を吐く
いや、これ間違いなく設備担当の方の言う通りです。
発報した時に反応しなかった私も悪いと思いますが、いつもと違う感じに気付きもせず、放ったらかしにした隊員も緊張感が無さ過ぎです。
業者が入っているからと、確認もしないで点検だと決めつけて真報だったら間違いなく大問題です。
発報したらまずは確認
警備員の基本的な行動ですよね。
その日に勤務に入っていた隊員はみな、発報には無関心でした。
全員がダメ、というわけではないですがもしかして、とか真報では、などという疑問からの反応は必要です。
オオカミ少年状態の反応に反省が必要
警備員が仕事をするうえで、疑いというか疑問に思って解決するという気持ちは重要です。
自分の目で確認してから判断する、巡回でもそうですが、いつもと違う・・という視点で仕事をしないと
「前もそうだったから今日もそうだろう、だから問題ない」
という結論を出してはいけません。
そんな基本的な事を設備の方から言われて、全く情けないと思いました。
日頃から注意深く仕事をしていないから、いざとなっても何も行動しないという選択を選んでしまいます。
オオカミ少年のお話の様になってはいけない、と思い知らされた問題でした。