警備員の仕事が辛いというお話を前回でしましたが、これは人にもよるので中には毎日が楽しいという人もいる事でしょう。しかし辛くても楽しくても変わらない事が一つ。それは給料が低いという事です。仕事自体は楽でも稼ぐ事が出来なかったら意味が無い、という人もいるでしょう。以前は今以上に稼げたのですが、警備員はもはや稼ぐ事の出来ない仕事なのです。
稼ぐ事が出来たのは一昔前
警備員という仕事は以前は稼ぐ事の出来る仕事の一つでした。
私が入社した時点で既に稼ぎにくくなっていましたが、それよりももっと以前は結構稼ぐ事が出来たそうです。
それこそ先輩警備員から聞いた話では、人手不足は当時からあったようですが、今以上に人の扱いも悪く、24時間勤務を3連続でやった事もあったそうです。
今そんな事をしたら大問題ですよね。
それでもそんな勤務を連続でしていたら、さぞ稼ぐ事が出来たでしょう。
それが今では24時間勤務をした後に、ごくまれに日勤が入る事があります。
当日に出勤する隊員が、当日に休む連絡をしてきた時に仕方なく連続勤務として入るのです。
まあ、これが続けばそれなりに稼ぐ事は出来ますが、3日間で24時間勤務を連続でするよりははるかに少ないですよね。
働き方改革で稼ぐ事が困難に
警備員が稼げなくなった最大のきっかけは、数年前にスタートした働き方改革です。
このおかげで、警備員が過酷な労働をする事がぐっと減ったとともに、稼ぐ事もしにくくなりました。
警備会社から勤務に関して、労働時間を守れという指示がきつく言い渡され、余程の事でもない限り残業も出来なければ、当直勤務も連続してする事は出来なくなりました。
まあ、中には今でも当直勤務を連続して働かせている警備会社もあるかもしれませんが。
以前いた現場では、ちょうど働き方改革のあった直後で、今まで「仕方なく」という名目で連続で勤務していたとある隊員さんが、会社からダメ出しされ勤務日数を減らさざるを得なくなりました。
こちらとしても空いたポストを気兼ねなく任せられたので助かっていたのですが、それ以降は他の人に振る事になり、多少勤務表を組むのに苦労する様になりました。
人が少ない現場では「働きたい、稼ぎたい」人にとっては都合の良い環境だったのですが、あの改革以降はどこへ行っても稼ぎにくい状態になってしまったのです。
そんな稼げなくなった警備員でも実は、合法的に稼ぐ手段は残されているのです。
実は警備員は副業が可能である
警備員と勤務していても実は副業が可能でもあるのです。
多くの警備会社は副業をする事についてそれほど厳しくはありません。
詳しくは入社した警備会社に確認をする必要がありますが、私が経験した警備会社は副業を禁止していませんでした。
施設警備員は当直勤務の現場も少なくありません。
当直勤務という事は、翌日は明けの日になっているので丸々1日空いています。
体力のある人はその明けの日を利用して、アルバイトを入れているのです。
もともと施設警備の当直勤務はそれほど体力を使う仕事ではありません。
睡眠時間が短くて、辛い場合もありますが、アルバイトの内容によっては翌日も働く事は出来ると思います。
警備会社で連続した勤務が出来なくて稼げなくなったとしても、それならば違う仕事をすれば良いのです。
丸々1日働かなくても、半日でも良いのでアルバイトをすれば、警備員の稼ぎと副業のアルバイトの稼ぎで相当な金額になります。
実際にこれを実施していた警備員さんがいました。
正直彼を見ていると、休みなく働いているので結構辛そうではありましたが、以前よりは欲しいものを手に入れている様子を見る限り、生活は向上したのかもしれません。
まあ、体を壊しては何の意味も無いので、もしこれを実践する人は少しづつゆっくりと始めて行った方が良いのかもしれません。
お金の為に無理をして入院しては意味が無いですからね。