施設によっては夜間の外周巡回が車の所もありました。これは自転車で見回っても良かったのですが、季節的な事や暴漢に襲われにくいという点から車の人も多かったです。しかし、見回る施設の構造や乗り降りする事を考えると、自転車の方が時間的には早くなるという利点もあったのです。
外周巡回を車で行く利点
施設警備業務で外周巡回というものがあります。
これは施設によっては業務が無い所もあるでしょうが、今を含めて過去に勤務してきた現場では外周巡回は必ずありました。
外周の見回る場所や、距離などは現場によって違うので、歩きや自転車又は車などを使用して巡回をしている事と思います。
過去の外周巡回ではこのすべてを経験していますが、車で外周巡回を見回るというのは楽で良かったと思います。
見回る距離はそこまで遠いわけではなかったのですが、自転車と車のどちらでも良かったので私は車で巡回をしていました。
私が車で外周巡回ができる利点を一番感じていたのは
「外気に影響がなく見回る事が出来る」
「車両で移動する為襲われにくい」
この2点でした。
夜とはいえ夏の暑い外気に晒される事なく見回る事が出来、また歩いても30分程度の工程でしたが、車両であればそこまで時間がかからないというのは魅力です。
この外周巡回は歩いても車で通りかかっても、時間をかけて巡回をするのではなく、ある地点の現場を確認をする為の巡回なので、移動手段は関係ないのです。
現場まで行きぐるっと見れば終了というものなので、歩きでも車でもどちらでも良いという事なのです。
自転車の方が早く帰着できるもどかしさ
しかし、移動手段がどれでも良いという割には車が一番時間が早い、という訳でもありませんでした。
確かに現場へ行くまでなら車が一番早いのですが、現場へ着いていから見回る工程は車では逆に遅いのです。
現場へ着いてから見回るのに、車では乗り降りが必要であるのですが、それ以外の歩きや自転車の方がそのまま通る事が出来るのです。
そうなると自転車で行くのが早いと言えます。
また、防災センターから外周巡回の現場まで、車で行くのと自転車では瞬間的な速度は車の方が早いのですが、全工程で比べると自転車の方が早いのです。
自転車は防災センターの近くに駐輪場があり、外周巡回時にすぐ出発する事が出来ますが、車の場合だと防災センターから離れた所に止めてあるので、出発するのに自転車よりも遅れてしまうのです。
こうなると、走行中は車の方が早いのですが、出発から帰着までの時間を考えると、自転車が一番早いと言えるでしょう。
そして、車ではさらに都合の悪い事もあるのです。
車が良いとも限らない
雨にも濡れなければ暑さ寒さの影響もほとんどない、一見よさそうな車での外周巡回ですが、トータルの時間では自転車に負けてしまいました。
しかし、自転車の方が良い、というメリットはそれだけではなく車には更なるデメリットがあります。
まずは、車で外周巡回をする時は仕事とはいえガソリン代が一切出ないという事です。
外周巡回自体の走行距離はそこまでありませんが、これが1か月もとなるとそれなりな走行距離になります。
しかし、外周巡回にかかるガソリン代は出ないので全部自腹です。
私は自腹でガソリン代を払う事よりも、夏や冬のツラさその方が嫌だったので車で巡回をしていました。
また車で巡回へ出発する事で、歩きや自転車よりも事故に起こりやすい、という事です。
歩きや自転車では大きな事故は起こりにくいですが、車の場合特に外周巡回は夜間になるので車両事故を起こすと大きな事故になる可能性も高くなります。
今まで車で外周巡回をしてきて、誰一人として交通事故は無かったので良かったですが、いつ事故が発生するかもわからない事なので、車で外周巡回をする時は気を付けないといけませんね。