<ケース:だらだら>
S氏(50代)という隊員の場合
警備員は制服を着て仕事しており周りからよく目立つために、ほんのちょっと気の抜いたつもりでいたとしてもとても目立ってしまいます。
それが分かっていて日頃から気を付けている人はキリっと見えるのですが、S隊員はなぜだか普通の人以上にだらしなく見えます。
やる気が無いの紙一重
警備室の中でも普段から生あくびをしたり気だるそうにしていたりと、周りからするとやる気が無いように見えて非常に不愉快に見えます。
聞くところによるとどうやら本人は低血圧症らしく、そのせいで46時中眠いのだとか。
低血圧の症状を調べるとたしかに眠気や倦怠感などがあてはまっており、彼の日常の症状にぴったり当てはまります。
そんな状態でするS隊員の出入管理はひどいもので、出入管理中の挨拶も自分の仕事に影響の無いお客様や従業員にはぼそっとした小さな挨拶しかせず、若い女性従業員や警備担当の直属の従業員などには元気のよい大きな挨拶をしています。
ある意味、低血圧を建前にして手を抜いているようにしか見えませんね。
毎日、お客様から従業員が通る中で人によって挨拶に差があると手を抜かれた方は分かるものです。
なので私としても受付に見える人は平等な接し方をするよう心がけていますし、そもそも一人前の大人ならそんな事を言われなくても分かっていると思っていました。でもこの隊員はそういう事が分からない大人でした。
低血圧の人が悪いと言っているのではなく、そういった環境下でも
気を張って仕事を全うする
というのが当たり前だと思います。
警備員がぼそぼそ、と声を掛けて挨拶をするのは見ている方も同じ隊員としても気持ちの良いものではありません。
もし低血圧気味の方でこれから警備員になろうとお考えの方、決して警備員に向いていない、とは言いません。
どんな仕事でもメリハリのある緊張感を持った姿勢で勤務に取り組むのならどんな仕事でもやっていけると思います。
ただ、その仕事に慣れてきた時に気が緩んで自分の体質に甘えてしまうとこのS隊員のような状況になってしまうのではないかと思います。
特に警備という仕事は毎日ほぼ同じことの繰り返しで、一通りの仕事を覚える時間も早く仕事内容も余り難しくはないと思うので、半年もしないうちに気が緩んで来てしまうのだと思います。
現在も比較的若い隊員でこのS隊員と同じような低血圧気味の新人がいます。
日頃の立ち振る舞いを見ているとどうもS隊員の様に日々眠そうで、本人はその気はないかもしれませんが、はたから見ていると気だるそうで眠そうな雰囲気が伝わってきています。(行動だけ見ると親子かと思うほどの有様です)
今はまだ全開ではありませんが、仕事に慣れて気が抜けてくるとS隊員の第2号が誕生しそうです。
できれば、ここで記事のネタになっては欲しくないのですが・・・
そうならないようにがんばって指導していきます。