施設警備員とは施設内を巡回し、建物そのものに異常が無いかを見て回ります。建物以外にも人を守る事も重要ですが、今回は建物に焦点を当てていきます。配属先の建物の大きさに差はあるでしょうが、だいたい同じような業務になると思われます。
巡回して異常が無いかを見回る
施設警備員としての業務に「巡回」があります。
この巡回というのも色々あり、今回は店内巡回についてお話しします。
店内巡回は主に店内というだけあって、ショッピングセンターなどが一番頻度が多いと思います。
商業施設だけでなく、その他の施設でも店内巡回の様なものはありますが、何をしているかはどこの施設でもだいたい同じだと思って良いでしょう。
店内巡回の最中に何を見ているのかというと、物と人です。
警備員が巡回時にものに関して見回る業務とは何か・・
それは当施設の設備に関する事です。
エレベーターやエスカレーター、または自動ドアなど様々です。
この他にもそれぞれの施設にある消火栓、各照明など上げたらきりがありません。
これらは現場によって設備担当の方がチェックする場合もあるので、全て警備員が見るとは限りません。
しかし、多くの設備に関する確認を警備員に任されている事は確かです。
警備員は緊急時に設備の対応が必要になる時があります。
その時に使い方や対応の仕方を知らなければ、人命にかかわる設備の不備に役に立てなくなってしまいます。
そうならない様にするためにも、日頃から設備の仕組みを知っておく必要があるのです。
警備員が巡回してますよとアピールする
警備員が店内巡回をするもう一つの理由に、お客様に対して
「巡回していますアピール」
があります。これは厳密に言うと直接設備の確認とは関係ありませんが、警備員が施設内を歩く事で、お客様に
「この施設はお客様の安全の為に警備員が巡回しています、お困りの事がありましたらお声をおかけください」
という意味になっています。当施設を利用する際にお客様が設備に関して困った事があった場合、近くを歩いている警備員に助けを求める為です。
・自動ドアが開かない
・エスカレーターが止まっている
・エレベーターが降りてこない
これらはお客様が施設を利用する際に、正常に作動していないととても危険です。
万が一、ケガをする場合もあり、正常に作動していない場合は直ちに対応する必要があります。
その為、警備員は設備を直せないまでも、故障でもない限り作動させる事が出来なければなりません。
また、故障であれば直ちに立ち入り禁止にするなど迅速な対応が必要です。
こういった設備に関する異常に素早く対応できるようにする為、お客様から気軽に声を掛けて貰える様に警備員は巡回をしています。
防災設備の異常が無いかを見る
店内巡回をする時、施設内には防災関連の設備の確認もしています。
防災関連の設備は、消火栓、消火器、スプリンクラー、防火扉、避難路および避難階段など、非常にたくさんの設備があります。
警備員としてこれらはすべて把握しておく必要があります。
これはどこの施設に行っても、建物の大小関係なく必ず備え付けられています。
警備員として巡回時にこれらが壊れていないか、物が邪魔をしていないか確認する必要があります。
普段日常的に使用するものではありませんが、緊急時にまともに動かなければ意味がない分、普段の巡回時に丁寧に見る必要があります。
いざという時に使えなければ置いてある意味はありません。
巡回時にどのように確認したらよいかは、先輩警備員に指導していただくのが一番良いでしょう。
警備員としてただ歩いているだけの様に見える店内巡回。
実は意外とたくさんの事に目を向けているのです。
今回は設備に関する店内巡回の注意点でしたが、巡回時はさらに人に対しても目を配っています。
一つ一つ覚える事が多いですが、毎日の繰り返しの事で覚えていけるのでそれほど難しい事ではありません。
1日でも早く覚えて、仲間にも信頼され、お客様にも素早く対応出来る様に頑張りましょう。