施設警備の開店業務の注意点

24時間のお店は開店というのはありませんが、それ以外の現場では開店業務というのがあります。これはお店を開いてお客様を迎え入れるための準備です。

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開店業務って何するの

警備の準備と言われる仕事は主に、施錠されている出入り口の自動ドアの開錠、エスカレーターの起動と安全確認、エレベーターの起動と安全確認、店内照明の確認、各テナントの入店状況など簡単に上げるとこんなものです。

自動ドア

出入り口の扉の開錠ですが開店前には取り敢えず閉まっているカギ(サムターン)を開けるだけで、10:00開店なら10時丁度に警備室(防災センター内)で全ての自動ドアの電気錠のセンサーを入れるようになっています。

この仕組は現場ごとで違いますのでご注意を。

私のとこの現場ではサムターンを開けても電気錠が作動しているので開店前にサムターンを開けるだけでは扉を開くことが出来ませんでした。

電気錠とは離れた場所にある操作盤で扉の開閉ができる、というものです。

要するに物理的なサムターンと電気錠の2通りで施錠をしていました。

開店業務ではその物理的に施錠されているサムターンだけを開ける(電気錠はかかったまま)ということです。

エスカレーターやエレベーター

次にエスカレーターとエレベーターの起動です。

これは開店の直前か数分前などに起動するのが一般的でしょうか。

私のところは30分前でした。これらは電気設備になるので起動後にちゃんと作動しているかの確認も必要です。

エスカレーターであれば異音や異臭、ガタガタ動いていないかなどです。
もし異常が見られるなら設備担当へ連絡して対応してもらいます。

従業員の確認

各扉の開錠やエレベーター・エスカレーターの起動などで店内を回りながらフロアの照明やテナントの未入店舗を確認します。

照明はともかくテナントに人がいないと開店してから大問題ですからね。まだ来ていなさそうであれば直ぐに警備室へ連絡します。

過去に未入店のテナントがあって、従業員到着まで開店してから暫くお店の前で立哨していたことが何度かあります。

いよいよ開店です

これらが終わると時間になって自動ドアの電気錠が解除されお客様が入店されます。決められた出入り口に立ち「いらっしゃいませ」とお客様を迎え入れます。

ここで、自動ドアが開かない不祥事があったことがあります。

先ほども説明したように時間になったら警備室で電気錠のスイッチを入れるのですが、この仕事は警備員の担当でスイッチを操作していました。

操作盤には何十個というたくさんの扉のスイッチが並んでおり、時間になったら手でポチポチと入れていました。

で、これの一つでも入れ忘れるとのその場所の扉は空きません

お客様の入店の少ない扉はすぐには発覚しませんが、入りの多い扉だと開店アナウンスが鳴っているのに開かないという事態が起こります。

直ぐに無線機で警備室に連絡するのですが、その時点ではもうクライアントの耳に入っていたりすることがほとんどです。
後で謝りに行くことになってしまうのです。

なので通常、開店後は各自動扉がちゃんと作動するかはもちろんのこと、開け忘れがないかという確認もそれとなく含まれています。

 

お客様の迎え入れが終わり、各扉の異常の確認が済んだら開店業務は終了です。一旦、警備室に戻り次の業務に移りましょう。

 

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