施設警備員がする業務の中で一番多い仕事が出入管理だと思います。現場によっては24時間受付場が稼働している所もあり、交代で出入管理に立つ事も・・。そんな一番関わる事のある出入管理業務ですが、具体的には何をしているのでしょうか。
受付場に立って何をしているのか
警備員がその施設で出入管理をしている・・
いったいどんな仕事をしているのでしょうか。
それは
主に従業員や搬入の車両などの入館を管理している事が大部分です。
その施設で働く従業員が出勤してきた時、お客様が出入りしている正面からは入館しません。
従業員用の出入り口から出勤、退勤をしているのです。
なぜ従業員はお客様用の出入り口から出入りをしていないのかというとそれには理由があります。
その理由は、施設側が従業員の残留管理をしているからです。
災害などが発生した時、そこの施設で働く従業員の誰が逃げ遅れたとか、お店に何人残っているのか、詳しく知る事が出来るからです。
残留管理が全てではありませんが、一番大きい理由だと考えてよいでしょう。
その残留管理をする窓口が、警備員の立っている出入管理の場所なのです。
その出入管理の受付場で、従業員証などを使い入館の状態を機械で管理します。
警備員はその動作を注視し、関係者であるかどうかを見守っていたりするのです。
また、従業員証を持っていない人や来客者などの受付けをし入館証の発行もします。
受付の場所で警備員のやるべき仕事は意外と多く、大きな商業施設ではとても忙しいポストでもあるのです。
一番混雑している時間帯は
出入管理で警備員が忙しく対応していますが、なにも24時間ずっと忙しいわけではありません。
特に商業施設では出入管理の忙しい時間帯というものが決まっています。
その時間は
商業施設の開店前の時間帯と閉店後の時間です。
施設が開店する前の時間帯に皆出勤してきます。
開店前の出勤時間はみな大体同じになるので、出入管理の場所は従業員で大混雑します。
従業員証を通す機械の数が少ないと受付場で行列も出来る事でしょう。
その時、警備員は従業員の方が怪我の無い様スムーズに入館できるように行動しなければいけません。
中に遅刻しそうで大慌てで来る従業員の方もいますので・・
そして開店とくれば次は閉店時です。
施設が閉館して従業員も帰る時、朝以上に混雑するのが閉店後の退勤時です。
帰る時は、お店から不要な荷物を持ち出していないか荷物チェックする施設が多いと思います。
入館時の持ち込みもそうですが、退館時の持ち出しの方が問題点も多く、荷物チェックを警備員がしています。
一人ひとりチェックするので、受付場は毎日行列が出来てしまいます。
これもいかに警備員が要領よく対応できるかで、スムーズな退館を行えます。
朝の混雑も夜の帰りの混雑も、そこの施設にいる警備員さんのさばき具合にかかっているといっても良いでしょう。
忙しい時間帯に何をするのか
朝の時間も夜の時間も忙しい時に警備員がやるべき、注意するべき事は
・不審者を入館させない
・お店の商品を勝手に持ち出させない
この2つを一番注意する必要があります。
恐らく新人の研修の時に、しっかりとこの辺りは指導されると思いますがこれを身につけておかないと、自分が出入管理をする事になった時に苦労します。
出入管理は一人で行うのが基本ですので、誰も助けてくれません。
もし自分が出入管理の業務をしている時間帯で、誤って不審者を入れてしまったり、従業員がお店の商品をこっそり持ち出すのを見逃してしまったりしたら、それは警備員が業務を遂行できなかったという事です。
警備員は不審者は違反をくい止めるために出入管理の場所で立っているのに、見逃してしまったら何のためにそこにいるのか分かりません。
それが忙しい時間帯であれば、見逃してしまう可能性も上がるので、最大限の注意が必要です。
やっている業務はそれほど難しい事ではありません。
ようは慣れの問題です。
研修中に一生懸命、業務の流れを自分のものにして、いざ一人でも出入管理の業務をこなす事が出来るよう頑張ってください。