店内巡回中に、店内にある自動販売機のお釣り取り出し口の確認をしていました。これも立派な拾得物の対象になるので、巡回中に自販機の前を通る時、目視や手を入れて確認します。しかし、その時の様子をお客様に見られるのがとても恥ずかしいのを覚えています。別にお釣り泥棒をしている訳ではないのに、誤解されているのではと思ってしまい恥ずかしかったです。
店内巡回中に自動販売機のお釣りを確認
店内巡回中に、自動販売機の前を通りかかった時に、お釣りの取り出し口の確認をする事になっていました。
まあ、滅多にお釣りの取り忘れがあった事はありませんが、もし取り忘れがあった場合は現金の拾得物として届けなければならないからです。
今の現場や以前の現場では、自動販売機は数えるほどしかなかったので、それほど気にする事もありませんでしたが、大型商業施設では話は別です。
地下から屋上まで含めて30カ所以上は設置されている自動販売機を、巡回時に確認するのです。
当時は、巡回時にそこまで「必ず確認する」という感じでは無かったですが、通りかかった時は目をやる程度には確認していました。
自動販売機のお釣りは、1年勤務していても数回あるか無いかくらいの頻度だったと思います。
その位滅多にある訳ではないので、警備員としても手を入れてガサガサ確認する行為は余りしませんでした。
店内のお客様の視線が気になる
警備員がお釣りの取り出し口に手を入れて、小銭の取り忘れを確認する、という行為は他の隊員さんはまじめにやっていたかもしれません。
しかし、私は比較的目視で確認していました。
というのも、警備員が自動販売機のお釣りの取り出し口に手を入れてガサゴソしている様子を、お客様に見られるのが嫌だったからです。
警備員が、自動販売機のお釣り取り出し口に手を入れてお釣りを探している
という構図が、仕事でやっているのではなく小銭泥棒をしているのでは・・
と誤解されているのではないかと思っていたからです。
別に警備員が、制服を身に付け巡回中にゴミ箱や自販機のお釣り取り出し口を確認する行為をみても、仕事でしているんだな、と誰が見てもそう思うだけでしょう。
しかし私個人の考えとしては、いくら巡回中であっても制服を身に付けていたとしても、小銭泥棒をしている者の一人として見られている感じがしてなりませんでした。
それでもお釣りの取り出し口に手を入れない分、目視でしかっかり確認はしていましたが、取り忘れのお釣りはそうあるものではなかったのです。
お釣りの取り忘れの件数は滅多にありませんでしたが、もしかしたら実際は知らないだけで、発生件数はあったのかもしれません。
ライバルはホームレスと子供
お釣りの取り忘れの発生件数は、警備員が知る限りでは殆ど有りませんでしたが、実はそれは警備員が知らないだけで、意外と取り忘れの件数はあったのかもしれません。
実は、館内には自動販売機のお釣りの取り忘れを狙っている人物がいるのです。
それは
ホームレスや子供です
館内には、少数ですがホームレスがウロウロしている事があります。
以前もお話ししましたが、館内にいるホームレスは発見次第、警備員が外へ追い出す対応をしていますが、ホームレスが館内に入ってしばらくは対応が追い付かない時もあります。
防犯カメラで追っていても見失ってしまう事もあり、そんな限られた時間に彼らは自動販売機のお釣り取り出し口などで、取り忘れたであろうお釣りを探すのです。
そして、来店客の中に親と一緒に来た子供も、小銭集めとして自動販売機のお釣り取り出し口をガサゴソするのです。
警備員としては滅多に、お釣りの取り忘れという対応に遭遇していませんが、それも実は彼らが警備員よりも先に発見してお釣りをせしめているのかもしれません。
警備員は、広い館内を一人で見回っているので、ホームレスや子供が数人で手分けをして先回りされるとまず勝てません。
実際に彼らが本当にお釣りをゲットできているかは分かりませんが、お釣りの取り出し口をガサゴソしているのは事実ですので、警備員としては何としても彼等よりも先に発見して、お釣りを取り忘れた本人の手に渡るようにしたいものです。