商業施設で勤務していた当時、細密巡回を終えた館内では機械警備のセットを防災センターで行っていました。大型商業施設での機械警備セットは非常に多くのセンサーを警戒セットしていましたが、これをパソコンで設定していたのですが、マウスで一つ一つ警戒セットするという非常に大変な作業だったのです。
機械警備のセットはパソコンで操作する
大型商業施設で勤務していた当時、細密巡回を終えて防災センターへ帰着すると、館内は誰も残っていない状態となり、更に警備員が戸締りや火気点検の異常も確認終了と最終チェックが終わり、機械警備をセットするという流れになります。
これで機械警備が発報するという事は、残留者がいたなんて事でもなければ戸締りが不十分であった、という事ではなく
「不審者が侵入してきた」
という判断になるのです。
そんな機械警備のセットですが、当時の現場ではパソコンを使用して機械警備をセットしていました。
この仕組みは現場ごとで異なると思いますが、機械警備のセットをするという行為は、どこの現場でも同じだと思います。
誰も居ない状態になった施設内に様々なセンサーの機械警備をセットして、不審者の侵入に備える、というのは施設警備員にとっては頼りになる防犯装置なのです。
パッシブセンサーや衝撃センサーなど様々
現場ごとで異なる機械警備ですが、主な機械警備のセンサーに
・パッシブセンサー
・衝撃センサー
・自動ドアの電気錠
などがあります。
人の侵入を防ぐ為にパッシブセンサーは必須ですね。
これがセットされると、館内で人が移動すると発報します。
これは警備員でも同様、うっかりセンサーを解除し忘れて館内に入った警備員が何度発報させた事でしょう。
そしてもう一つは衝撃センサー。
これはガラスなどが割れた時に発生する特有の振動周波数を感知して発報するものです。
要するにガラスを割って建物内に侵入しようとすると、割られた瞬間に防災センター内では分かるようになっているのです。
そして、自動ドアの電気錠。
建物の出入り口の自動ドアは人が出入りする所なので、一番侵入しやすい所なのかもしれません。
そんなドアの施錠を万が一忘れてしまった時、そこから侵入しようとドアを開けた瞬間、センサーが反応する様にしてあるのです。
この他にも時間によってドアの開閉をコントロールする事も可能ですが、私が勤務していた現場では、防犯装置の一つとしても管理していました。
これらのセンサーはごく一部のモノなので、現場によっては更に別のセンサーを活用している所もあるでしょう。
そんな私の勤務していた現場ですが、パソコンで機械警備をセットしていたのですが、大型商業施設にもかかわらず、そのセンサーを一つ一つ手動でセットしていたのです。
広い施設のセンサーを一つづつセットする
施設の規模にもよりますが、機械警備のセットするセンサーの数はその施設によって全く変わります。
そこまで徹底していない施設の管理者は、設置するセンサーの数も少ないかもしれませんが、厳重な管理をしたいという管理者の場合は、センサーの数もびっしり配置しています。
特に私の勤務していた施設では、大型商業施設で広い施設という事と、センサーの数が非常に多かったので、機械警備のセットをする時はそれはもう大変でした。
沢山あるセンサーを、一つ一つ警戒セットしていかなければなりませんでした。
無人になった館内は少しでも早く機械警備をセットし、館内を防犯体制に移行しなければなりません。
時間を掛ければすべてのセンサーは警戒セットできますが、ゆっくり機械警備をセットしている時に侵入者に入られたら何の意味もありません。
その為に、機械警備は短い時間内に急いでセットしていました。
施設警備の現場が全てこの様な機械警備のセットがあるとは限りません。
機械警備そのものが無い施設や、警備員が一切ノータッチな機械警備を入れている現場もあります。
機械警備に関する業務の無い現場経験しかないと、その先も一度も触る事も無く施設警備の業務に携わる人もいるでしょう。
施設警備員として勤務する以上は、やはりこういった機械警備のセットをする現場での経験をしておいた方が、他所へ行った時に恥ずかしくないと思います。