警備員になった時にはすでに携帯電話やスマートフォンが普及していたので、それまでの警備員の無線機の重要度は分かりません。しかし、今でも情報のやり取りに無線機が使われている所を見ると、スマートフォンがいくら便利になったとしても、これに代わるものは無いのでしょう。
無線機は警備員の必須アイテムだった
無線機は警備業務を行うにあたり、非常に便利なものです。
私が警備員になる前から使われており、10年以上たった今でも連絡手段に使われています。
昔はこれにとって代わる情報伝達アイテムが無かったので仕方がありませんが、今では携帯機としてスマートフォンがあります。
歩く電話機として当たり前のように使われているものですが、それ以外にもたくさんの機能があり、これ一台あれば何でもできると言っても過言ではありません。
警備員が他の警備員や防災センターと連絡を取るのに無線機を使いますが、今では携帯電話でも変わりは務まります。
実際、ある現場によっては経費のかかる無線機を使わず、会社のPHSや携帯電話を使用している所もあります。
緊急のやり取りをする時などは無線機だと外線電話の代わりは務まりませんが、携帯電話なら、現場から消防や警察へ直接通報する事が出来ます。
私が勤務していた商業施設でも、無線機は使用していましたが同時に個人の携帯電話も使用して、緊急の通報を現場から直接していました。
その方が、防災センターから伝言として情報を伝達するより、現場で目の前の情報を直接伝えられるのでより細かい情報を伝える事が出来ました。
移動しながら通話が出来る
無線機も携帯電話も同じ事ですが、巡回している時に歩きながら情報を伝える事が出来ます。
目の前の状態を防災センターへ伝える時、刻々と変化する状況をリアルタイムで伝えられるので、警備員にとって無線機は重要なものですが、これは携帯電話でも同じ使い方が出来ます。
無線機の場合は相手が話し終えないと、こちらの声を伝える事は出来ませんが、携帯電話であれば相手の話を遮ってこちらの声を伝える事が出来ます。
相手の声を遮る事が良い事かどうかは状況にもよりますが、素早い会話のやり取りをする時は、無線機よりも携帯電話の方がスムーズに話す事が出来ました。
無線機と携帯電話は上手に使いこなす事が出来れば、両立しても何の問題もありません。
むしろ両方あった方が、仕事を効率よく進める事が出来るでしょう。
デメリットもあるので注意
無線機は相手が話している間は割り込む事が出来ませんが、同じ周波数内では複数人同時に会話を聞く事が出来ます。
警備員の仕事の様に、複数人同時に会話を聞いて行動する必要がある使い方はこれほど適したものは無いと思います。
方や携帯電話では1対1でしか会話が出来ない場合が多いのであまり適しません。
要するに使い方の問題ですね。
また、無線機は発信するまでずっと待機所遺体になっており、プレストークスイッチを押せばすぐ会話が出来ますが、携帯電話でそれをやろうとすると相手とずっと通話状態にしておく必要があります。
必要な時に発信すればよいかもしれませんが、コールして相手が通話状態にできるまでのタイムロスは大きいと思います。
そういう意味では無線機は、ずっと通話状態になっている様なものです。
昔からある情報伝達装置ですが、スマートフォンの様な便利な情報伝達手段が登場しても現役でいられるほど無線機の方が使い勝手が良いのです。
因みに今の警備会社では無線機を使った事がありません。
現場に無線機を設置しようとするよりも、PHSや携帯電話を用意した方が経済的なのでしょう。
今の所業務として無線機がなくても業務に支障はありません。
これは現場にもよるので、必要な所もあるでしょう。
個人のスマートフォンを業務として使え、なんて無茶な事を言わないのでまだましだと思いますが、もしかしたらどこかの警備会社では当たり前になっていたりするかもしれません。