防火扉が作動すると、警備室内では監視盤が発報します。私が以前いた現場では子供のイタズラが多く、週末に1度は発報し警備員が現場に駆けつけていました。しかし、今の現場では私の記憶する限り防火扉がイタズラで発報した報告は受けていません。これは良い事ですが、警備員の経験にとっては良いとも言い切れません。
防火扉の作動と復旧を理解する
防火扉は通常、避難階段付近に設置してあります。
壁に埋め込む形で大きな扉として配置されているので、好奇心のある子どもから見ると
「秘密の扉」
の様に見えるのか思わず扉のノブを引いてしまうのでしょう。
その瞬間、警備室内では監視盤が発報し、防火扉の作動を知らせます。
そして警備員はその現場へ急行し火災が発生しているのかいないのかを見に行きます。
まあ、発報した瞬間に防犯カメラでその場所を確認するので、火災かどうか、誰が扉を作動させたかだいたい分かっているんですけどね。
カメラには小学生や中学生くらいの子供が、ノブを引っ張っているのが映っていました。
たまに、大人が間違って防火扉にもたれかかって作動させている事があります。
とにかく、こういった誤報として警備員が復旧させる業務も毎回あると、実際の火災時でなくても何となく本番に備えた訓練にもなっていました。
経験が無いと実地の本番は火災が発生したとき
防火扉の誤作動は、その時そのt機一瞬焦りますが、カメラを見た時すぐに「またか・・」という状況になります。
しかし、その行動がいざ本番の火災の時の良い訓練になっているのも事実です。
防火扉の復旧は扉を押してラッチにはめるだけですが、その仕組みを知らない警備員もいます。
やった事が無ければ、分からないものですし、誤報が無ければ訓練も出来ません。
防火扉の作動訓練なんてやっている現場はそうないでしょうし、わざわざやるほどでもありません。
そうなると、実際に防火扉が作動する時しかその仕組みを体験できません。
その時は実際の火災が発生した時になります。
そんな事態は誰も期待していませんので、体験する機会と実際に作動をする機会は別々にして欲しいですね。
そういう意味では、以前の現場でイタズラではあるものの、子供の防火扉の作動案件は今の私の良い経験になっています。
イタズラであっても警備員には練習になる
イタズラであってもその時の警備員には良い実地訓練でした。
しかし今の現場では、防火扉の作動と復旧をする機会が殆どありません。
強いてあるとすれば、地震があった時に作動する時くらいですね。
先日も、大きな余震がありました。
今頃になっても余震?とも思いましたが・・。
その地震があると、防火扉は作動しますのでその時に、復旧するという経験が出来るのです。
滅多にない経験ですので、余り経験のない隊員さんの日にその機会があると良いのですが、地震は無い方が良い事ですし、無いと警備員としての経験値がたまりませんし・・。