施設警備員は駐車場の業務もありますが、商業施設に勤務していた当時は別の警備会社が交通誘導業務として管理していました。しかし施設警備員としても車両の誘導はしないにしても、事故対応や防犯面などの業務として巡回をしていました。しかし、駐車場が余りにも広いので一人で全部を見回るのは大変なのです。
大型商業施設の駐車場は広い
商業施設の規模にもよりますが、大型商業施設で勤務していた時は駐車場が広くて苦労しました。
駐車場という場所は、施設警備員と交通誘導警備員としての業務が混在しており一応役割は分担されていましたが、事案などが発生した時は協力して対応に当たっていました。
そんな広い駐車場でしたが、施設の規模が大きくなると敷地内のあらゆる所に駐車場はあり、施設警備員が巡回として見回るにも限界はあるのです。
昼間は店内巡回がある時に、駐車場も見回る事になっていましたが、1時間という時間で店内巡回をする時に、広い駐車場まで見回るとなるととても時間は足りません。
店内巡回だけで時間を消費してしまうので、駐車場に割り当てられる時間はごくわずかです。
そうなると、駐車場の巡回は次の隊員さんが巡回をする時に見回れていなかったエリアを巡回する事になるのです。
一人で巡回するので全ては見回りきれない
一人の隊員さんが巡回に割り当てられている時間は約1時間です。
その間にメインでもある店内巡回をし、少しでも余った時間で駐車場を見回るようにしていました。
しかし、大きな商業施設ともなると少しの時間ですべての駐車場を見回る時間は無いので、次の隊員さんと交代した時に見回れてないエリアの駐車場を見るようにしていました。
当時の商業施設では、地下から屋上そして立体駐車場に平面駐車場とかなり広い範囲に駐車場がありました。
これだけ広いと与えられた1時間ですべての駐車場を見回ろうとすると、1時間使ってもすべて回れるか微妙ですね。
店内巡回がメインなので、駐車場は交代しながら分担して少しずつ見回るしかありませんでした。
私はもともと外での勤務を苦手としていたので、施設警備員になっても外気に晒される駐車場の巡回はあまり好きではありませんでした。
その為、余り車両が止められていない屋内のエリアの駐車場を見回ったりしていました。
どのエリアに車両が多いのか少ないのか
施設警備員が駐車場を見回る時に、何も車両が停められている所だけを見るわけではありません。
窓が開いていたり、ライトが点きっぱなしになっている車両が無いか見るのも重要ですが、車両の停められていない駐車場も見るべきものはたくさんあります。
ゴミや不審物が落ちていないか見回ったり、立体駐車場や屋内の駐車場の照明が切れていないか、消火器が備え付けられている場所の消火器の点検など、見るものは沢山あります。
屋内の車両が停められていない場所を巡回するのは、一見楽をしようとしているかの様に見えますが、ただ歩いて通り過ぎるだけの巡回ではなくするべき事はやっているのです。
まあ、外気に晒される屋外の駐車場を回るか立体駐車場の様な屋内の駐車場を巡回して外気を避けるか、というくらいの差しかないので相勤者には多少恨まれるかもしれませんがね。
そんな車両の多いもしくは少ない駐車場というのは、大体決まっていました。
お客様も自分の車を止めてから少しでも早く店内に入りたいでしょうから、各施設の出入り口の近くは車両が多くなります。
これは平面駐車場でも立体駐車場でも、とにかく出入り口の近くであればどこも同じでした。
そして出入り口から遠い場所になると、止められる車両はグッと減ります。
特に屋上駐車場は出入り口の近くでも車両は少なく、全体的に見ると一番少ないとも言えるでしょう。
逆に人気のあった駐車場は立体駐車場だったと思います。
外気に晒されない屋内である事と、お店の出入り口からとても近いという点です。
買い物を終えてすぐに自分の車に乗り込めることと、夏場であれば車内がそこまで熱くならない、というのは魅力的だと思います。
私も買い物に行った時は平面駐車場よりも、立体駐車場に止める事が多いです。
この様にお客様が駐車場を利用する時、どんな停め方をするのか、車両が多い場所はどこか、という事を把握しておけば何か事案が発生しても素早い対応をとる事に役立つ時もあるのです。
もし広い駐車場のある施設警備の勤務に就く時は、こういった観察をしてみてはいかがでしょうか。