警備員は勤務の交代時に引継ぎをします。これは交代で業務を引き継ぐ時に伝えておかなければいけない報告をする時間です。しかし、上番時間ギリギリにしか出勤してこない警備員は、引継ぎをする時間の余裕もないようでは困ります。しかもそれを改善して早く来ようとしないのでもっとタチが悪いです。
上番時間と引き継ぎ時間
警備会社によって、上番時間と仕事開始の時間が異なっている経験をしてきました。
会社によっては、上番時間がそのまま仕事開始時間になっている所もあれば、上番時間と仕事開始時間が30分近く異なる所もありました。
まあ言葉の使い方が違うだけで、仕事開始時間は決まっているのでその時間までに出勤できていれば良いのですがね。
しかし、仕事開始前にどこの現場も「引継ぎ」というものがあります。
これは前日の仕事から交代する警備員が仕事の内容を引き継ぐもので、重要な申し送りもあったりします。
この引継ぎをする為には、ある程度早めに出勤して引継ぎをしておかないと、前日の仕事を終えようとしている警備員さんが終業時刻を超えてしまいます。
その為、多くの警備員さんが若干早めに出勤して引継ぎを行うのです。
しかし、中には上番時間ギリギリにしか出勤してこない警備員もおり、引継ぎが長引く様な日は、交代が遅れてしまう事もしばしば。
もう少し早めに出勤していれば、交代を待っている警備員さんもスムーズに引き継ぎを終えて帰る事ができるというのに。
引継ぎ時間は業務時間の前
今まで経験してきた現場は、仕事開始の時間前に引継ぎをしていました。
9時仕事開始であれば、5~10分位まえに引継ぎを開始し、前日から勤務の隊員さんが終業時刻の9時までには引継ぎも終えて、仕事から解放される様にしていました。
しかし、上番ギリギリに来ていた警備員の場合は、1~2分前くらいにしか引継ぎが開始できないので、前日から仕事だった隊員さんは引継ぎが終わる頃には終業時刻の9時を少し回る時もあったりするのです。
その警備員は車で通勤しているのですが、他にも車で通勤している警備員さんは大勢います。
一人だけ遠方から通勤しているわけでも無く、またその警備員だけ特別な理由があって到着が遅れるわけでも無いのです。
そう、自宅から出発する時間が今の時間ではやや遅いので、もう少し早めに出発するだけで良いのです。
しかし、この警備員は自分の行動のルーティンを変えるのを頑なにせず、毎回ギリギリな出勤となっているのです。
一応、就業開始時刻に遅れている訳ではないので「もう少し早く来い」とも言えません。
周りの警備員さんは早めに出勤して、前日の警備員さんを少しでも早く帰してあげよう、と行動しているというのに、それでも自分の行動を変えようとしないのです。
仕事終わりが早くなる
前日の警備員さんを早めに帰してあげる事で、それは翌日自分も同じ様な恩恵に預かれるのです。
当直勤務で翌朝を迎えた時、早めに出勤してきた警備員さんが早めに引継ぎの交代をしてくれます。
お互いが早めに交代する事で、早めに出勤してもサービス残業にはなりません。
早めに交代した分、翌日に早めに仕事を上がる事が出来るからです。
そう、プラスマイナスゼロですね。
しかし、ギリギリに出勤している警備員からすると、その日自分がギリギリに出勤しても、翌日は早めに交代してくれるので彼自身は損はしていません。
損していると思っているのは、ギリギリに交代された隊員さんです。
以前は、遅い交代に苦情が出た事もありましたが、翌日に若干遅めに出勤して似た様な時間帯に交代するようにした事で何事も無く済みました。
本来なら、周りの動きに合わす事無くギリギリに出勤してくるのではなくて、自宅をあと5分くらい早めに出るだけで良いのに‥と思ったものです。
周りの行動に合わせて自分も同じ様にする、という事が出来ない人はどこにでもいるんだなと思わされた出来事でした。