商業施設勤務の当時、店内巡回をしていた時に店内の各通路に設置されているゴミ箱の中から財布が見つかった事がありました。結果的には事件性は無かったのですが、施設警備員が日頃、店内巡回時にゴミ箱の中を見るという行為が無駄になっていないと感じたものです。
ゴミ箱から財布が出て騒ぎになる
以前、所業施設で勤務していた当時、店内巡回中にある警備員さんが店内に設置してあるゴミ箱から財布を発見した事がありました。
店内のごみ箱から財布が出て来るという事は、一般の人にとってそれほど大した事に感じないのかもしれませんが、我々警備員からすると大きな話になるのです。
ショッピングセンターなどでは多くのお客様が来店されています。
そんな多くの人が来店するお店では、財布を落としたり置き引きにあったりする人も中にはいるのです。
その様な被害にあった財布は多くの場合は、インフォメーションなどへ届けられ、本人の手元に戻ってくるのですが、極まれに拾った人が中身の現金だけを抜き取り、残りは周りの人に見つからない様にゴミ箱へ捨てられたりします。
被害にあわれた人が直ぐに気づき、インフォメーションへ問い合わせると、警備室へも連絡が入り店内を警戒巡回したり、全てのごみ箱の中をいつも以上に丁寧に確認するのです。
何も財布はゴミ箱だけでなく、施設内の外周も含めて見回ったりもします。
過去に、財布を盗難にあわれた方の捜索をした事がありましたが、その時は残念ながら財布は出てくる事はありませんでした。
損な事案ですが、日ごろから警備員は店内巡回時にゴミ箱も日常的に確認はしています。
そんなある日、巡回中の警備員さんがゴミ箱から財布を発見したのです。
施設警備員の巡回時のごみ箱確認
警備員がゴミ箱から財布を発見したという事で、防災センター内は多少ざわつきました。
「もしかして事件性のある発見かも」
その瞬間はまだインフォメーションなど各所から「財布が無くなった」という問い合わせは上がっていないので、警備員が一番初めに遭遇したかもしれない、と思う訳です。
当時はずいぶん前の事なので、その後財布を防災センターへ持って行ったか、その場でクライアントの従業員に現場へ来てもらった、もしくはインフォメーションへ遺失物として持って行ったのかまで覚えていません。
なにせ、発見したのは私ではないので内容は覚えていてもその後の流れまでは忘れてしまいました。
しかし、警備員総出で施設内を警戒巡回したのは覚えています。
そして結果的に財布が捨てられていたという出来事は、どうやら事件性のある出来事でなく、推測するに買い替えた財布を処分したあとのようでした。
カード類も入っていなければ、現金だけ抜き取って捨てた感じでもなく更にその後、財布の紛失届も上がってきませんでした。
それでも警備員が店内巡回時に、事件性のありうる出来事に反応できた事の方が良かったと思った出来事でした。
近年ではテロ行為を未然に防ぐ為の業務
近年では、施設内にあるゴミ箱が撤去されている所が多くなっています。
これは、多くの場合がテロ行為を未然に防ぐ為の手段でもありますね。
今の日本でもテロ行為の対策をしなければいけない程、治安を気にする様になったともいる対策ですね。
身の周りで云うと、コンビニによっては外にゴミ箱を設置しなくなり、店内に置かれているとこも増えました。
まあ、しかしこの対策はただ単に「家庭ごみの持ち込み」を防ぐ為の対策であり、テロ対策では無いのかもしれませんが。
この様に施設警備員でも、自分の勤務している施設でいつ事件性のある事案に出くわすとも限りません。
そんな事案を未然に防ぐ為にも、警備員の業務の中にもしっかりとこの様な事案を少しでも早く見つけられる様な行動が組まれているのです。
警備員になりたての頃は「ゴミ箱を覗くなんて恥ずかしい」と思った時もありましたが、いつか役に立つ事もあると思うので決して恥ずかしい事ではない、と思う様になりました。