落とし物の件数の多い現場と少ない現場の違い

施設警備員で拾得物の扱い程面倒な事は有りません。特に貴重品である財布などはその最たるものでしょう。商業施設で勤務していた時に数回、財布の拾得物に立ち会った事がありますが2度とやりたくないと思いました。しかし、それほど面倒な拾得物対応ですが、全く発生しない現場もあるのです。

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落とし物は警備員の仕事である場合が殆ど

どこの現場でも、拾得物に関する対応は警備員がする事が多いです。

施設警備員の業務上、どうしても24時間施設内にいるのが警備員になるので、クラインととしても「落とし物はまず警備室へ」という形が楽なようです。

 

そうなると施設警備員として拾得物対応は避けられない覚えるべき業務になるのです。

まあ、施設警備員の教本にも拾得物対応に関する記述もあるので、どこの施設へ行っても拾得物対応を警備会社に一任しているのは今や当たり前な事なのです。

 

 

そんな施設警備員として拾得物対応を初めて学んだのは、商業施設の現場でした。

商業施設というのは、本当に拾得物の集まる量がハンパではありません。

まあ、商業施設の規模にもよりますが、私が勤務していた現場は1日に50件以上は必ず発生するような所でした。

 

これだけの拾得物を警備員が管理するのですから、通常の業務に加えて拾得物の管理があるのか無いのかで、施設によって忙しさの度合いは大きく変わります。

そして、その拾得物の管理の中でも貴重品に関する対応はそれは大変面倒な業務になるのです。

落とし物の扱いは面倒だ

商業施設で一番多い拾得物と云えば、やはり買い物で購入した商品が一番多かったです。

 

商業施設では地域によって色々なお店があるので、どんな商品という傾向はありませんが、それこそ大きなものから小さなものまで様々でした。

 

そんな数ある拾得物の中でも一番厄介なものがあります。

それはどこの施設の現場でも、共通して拾得物として上がる可能性のあるもの。

 

 

「財布や携帯などの貴重品類です」

 

 

この両者は、個人情報に関するものや警察署へ届けるための期間など色々と面倒であり、また財布は現金も絡んでくるので、拾得者が報労金の権利を主張するかで対応が面倒になるのです。

まあ、報労金の主張は当然の権利なので、拾得者が放棄しない限り警備員は「面倒だ」なんて云う態度を見せるのはご法度です。

 

そんな商業施設での拾得物の対応の日々でしたが、いざ勤務する現場が変わってからは拾得物に関する仕事が一気に無くなりました

 

施設警備員の勤務する現場によっては、天と地ほど拾得物に関する件数が変わります。

商業施設当時では、毎日50件以上ある様な拾得物でしたが、いざ違う現場へ行ったら

 

「1日ゼロ件・・」

 

なんて日が続くのです。

当時の現場では、拾得物の発生件数は1年に数件あるくらいだった気がします。

この拾得物の発生件数が違うだけでも、施設警備員の仕事の忙しい所暇な所の差が理解できると思います。

 

拾得物の対応をするかしないかで、一つの業務が無くなるので、件数の少ない現場での仕事は本当に気が楽でした。

 

しかし、拾得物対応の殆どない現場での勤務はそれはそれで困るのです。

拾得物管理は一通りは経験しておきたい

施設警備員が拾得物対応の経験がないというのは、それはそれで困ります。

どこの現場へ行っても拾得物対応があるというのに、拾得物対応の殆どない現場の経験しかない警備員は

 

「拾得物対応のある普通の現場で役に立たない」

 

という問題に直面します。

今まで、まともに拾得物の対応をしていないので、いざ普通に拾得物の対応のある施設の現場勤務になった時に「あれ、これってどうするんだっけ」という事態に陥ります。

 

ましてや警備員経験が長ければ長いほど、そんな現場へ行って同僚に拾得物の対応に関して聞くのは恥ずかしい事だと思います。

 

 

そんな恥ずかしい思いをするくらいなら、拾得物に関する知識や経験は一通り学んでおきたいものです。

理想は貴重品書類をまとめて警察署へ届ける流れまで経験出来ると良いのですが、現場によってはこの業務は隊長や副隊長が管理している可能性もあるので、その場合は横から見て覚えるだけでも良いかもしれませんね。

 

 

施設警備員だからと云って、必ずしも現場で拾得物に関する業務を学べるとは限りません。

ましてや、拾得物がほとんど上がって来ない現場もあるのです。

 

 

施設警備員として「拾得物の管理も習得したい」と思っているのであれば、数少ない対応しか出来な現場でも積極的に受け持って自分の経験にすると良いでしょう。

 

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